有名な星座の見つけ方(冬編)
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冬の空は明るい星が多く、華やかです。いろいろな星座の形もわかりやすく、これから星座探しをしてみたいという方は、ちょうど今の季節である冬の夜空から始めるのがオススメ。今回は、冬の有名な星座の見つけ方について、コスモプラネタリウム渋谷の重井解説員にお話をうかがいました。

まずは目印になる北極星を探そう
冬の星座を探す際、最初は北極星を目印にするのがいいでしょう。北極星は、カシオペヤ座からたどっていくことで簡単に見つけられます。カシオペヤ座は一般的に秋の星座と紹介されますが、冬でも見ることができますし、特徴的なW字形をしているのですぐに見つけられるはず。カシオペヤ座を見つけたら、まず2つの山を1つにするようなイメージで両端の星を伸ばして結びます。そしてぶつかったところと、カシオペヤ座の中央の星をつないだ距離を、中央の星の向こう側へ5倍伸ばしましょう。そこでぶつかる明るい星が北極星です。
南の空にはオリオン座
北極星がわかったということは、北の方角がわかったということ。冬の星座は南の空に浮かぶものが多いので、そのまま北極星とは反対側、つまり南の空を見上げてください。すると、長方形の中に3つの星が並んでいるオリオン座が目立っているでしょう。長方形の頂点の1つで、赤く輝くのがベテルギウスです。
ベテルギウスが見つかったら、今度はオリオン座の3つ星を結んで左下(南東)に伸ばすと、ひときわ明るいおおいぬ座のシリウスが青白い光を放っています。そして、ベテルギウスの左(東)に輝くこいぬ座の白いプロキオンを結べば、冬の大三角の完成です。
見どころは「冬のダイヤモンド」
もう1つの冬の星座の見どころは、6つの1等星を結んでできる大きな六角形「冬のダイヤモンド」。オリオン座のベテルギウスからさらに目線を上げると、天高くにぎょしゃ座の黄色い1等星・カペラが見えるでしょう。そのカペラからぐるっと時計回りに目立つ星をつないでいくと、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス...という順番で巨大な六角形が描かれるはずです。この夜空のダイヤモンドのきらめきは、思わず見とれてしまう美しさですよ。
みなさん、冬の天体観測では風邪をひいてしまわないよう、できるだけ暖かな服装で観察してくださいね。
取材協力:コスモプラネタリウム渋谷
コスモプラネタリウム渋谷は、プラネタリウム投影機と全天周デジタル動画投影システムを備え、美しい星空と臨場感あふれる映像空間を演出し、宇宙と地球、生命や文化についての話題を提供するなど、子どもから高齢者まで楽しめる施設です。
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