子ども教育にタブレット学習は有効? タブレット学習のメリットとデメリット

  • 教育動向

子どもの教育におけるタブレットの利用が進んでいます。果たして、本当にタブレット学習は従来の学習方法よりも効果的なのでしょうか。

タブレットを活用した学習に関する研究を踏まえながら、タブレット学習のメリットとデメリットを見ていきましょう。

この記事のポイント

タブレット学習に関して行われたテストと検討

タブレット学習が子どもたちに与える影響を検討した研究として、まずは小中学校で行われた実証授業の結果を見てみましょう。

その研究では、小学校で2回、中学校で1回の実証授業が行われました。授業後にテストをしてみると、自然現象の仕組みや実験の流れ、数学のグラフに関する理解はタブレットを活用した子どもたちのほうが好成績。「自分に合った方法やスピードで進めることができた」などの肯定的な感想も見られました。

小学校の英語の授業で行われたものでは、子どもたちが自分のアバターを作ってロールプレイで学習できるコンテンツを利用しました。その結果、学習したフレーズを使う文脈の判断や英語音声を聴いてフレーズを書き取るテストで、タブレットを活用した場合のほうが好成績だったとのことです。

タブレット学習のテストから見えたメリット

タブレット学習のテストから見えてくるメリットは、
 ●文字だけでは理解しにくい物事の仕組みや流れが、映像・画像を使うことで理解しやすくなる
 ●言葉を文脈の中で学びやすくなる
 ●音声を繰り返し聴けることで、音と文字が一致しやすくなる
 ●一人ひとりの方法やペースに合わせて学習できる
などが挙げられます。

ただし、タブレット学習に向いていない子どもたちもいるという指摘もあります。お子さまの適性に合わせて導入を検討することが大切です。

コンテンツや機器トラブルによるデメリット

一方、タブレット学習のデメリットは、コンテンツの質や機器トラブルに関するものが多くなります。

コンテンツの画面構成や操作が単調だったり見にくかったり、コンテンツのレベルがその子に合わなかったりすると、子どもたちのやる気も低下する傾向にあります。しかし、タブレット教材は発展途上。今後の改善を待ちたいところです。

機器関連では、反応が悪い、通信回線が遅いなどが原因でスムーズに学習できないという問題が起こり得ます。環境整備もタブレット学習を有効に進める重要なポイントです。

まとめ & 実践 TIPS

タブレットを使った学習には、物事の仕組みや流れの理解や言葉が使われる文脈の理解を助けてくれるというメリットがあります。一方で、学習コンテンツの質や環境整備には課題が残っています。

タブレット学習を効果的に進めるなら、事前の検討や準備が不可欠。お子さまが楽しんで学習できる質のよいコンテンツを選んだり、通信回線を速いものにしたりするなどの工夫が必要になるでしょう。

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