休みの宿題が終わらない…計画的な勉強の苦手な子どもが陥る原因5つ

夏休みなどの長期休暇で勉強の計画を立ててみたものの、なかなか計画通りに勉強できないというお子さまは多いのではないでしょうか。
とはいっても、保護者もどのようにフォローしていいかわからない、ということもあるのではないかと思います。今回は、子どもが計画的な勉強ができない場合に考えられる原因を5つご紹介します。

【原因1】計画を立てただけで満足してしまっている

計画を立てた当初から計画通りに勉強が進まないお子さまは、計画を立てただけで満足してしまっている可能性があります。計画を立てる際に時間がかかりすぎたり、計画がこまかすぎたりしていませんか?
計画はあくまで手段であり、目的ではありません。計画はざっくり機械的に立てるようにしましょう。例えば、「この日のワークは内容が難しいから1ページ、次の日は簡単な範囲だからワークを5ページ」というより、「ワークは1日2ページずつ」といった具合にした方が、進めやすく、また計画が多少遅れても取り戻しやすいのです。

【原因2】量ではなく時間で計画を立てている

「1日にワークを何ページ」という量単位ではなく、「1日に2時間」などといった時間単位で計画を立てていると、だらだらと非効率に勉強してしまう可能性があります。1日の勉強について、目に見える成果が見えないためモチベーションも上がらず、1日にやる量が少なくなる傾向があるので長期休暇の宿題などは休みの終盤にしわ寄せが来る可能性もあるでしょう。
計画は、やるべき全体の勉強量を期限までの日にちで割って、1日にやる量のノルマを設定する形で立てる方法がおすすめです。

【原因3】厳しく予定を詰め込みすぎている

計画がどうしても遅れてしまうという場合は、自分ができるキャパシティ以上の量を1日のノルマにしてしまっている可能性があります。ノルマが達成できないとやる気がそがれてしまい、やがて計画通りに勉強することを諦めてしまうでしょう。
計画は余裕をもって立てることが大切です。ノルマは少し少なめに設定するとよいでしょう。また、予定が遅れたときの予備日も設定しておくと安心です。

【原因4】1教科に偏って計画を立てている

得意な教科から先にやろうと思ったり、逆に苦手な教科は先に済ませてしまおうと思ったりするあまり、1教科に偏って計画を立てる場合があります。
「最初の1週間は算数のワークを15ページずつやって全部終わらせる」「次の1週間は国語のワークを15ページずつやって全部終わらせる」…といった具合です。
しかし、教科が偏った勉強はモチベーションを保ちにくく、計画した内容を実行できない可能性が出てきます。
計画を立てる際は、さまざまな教科を少しずつやる形にしましょう。気分転換しやすく、計画的に勉強がしやすいと言えます。一度に1つの課題を終わらそうとするのではなく、「1日に算数2ページ、国語2ページ、社会2ページ」など少しずつ区切るようにするとよいでしょう。

【原因5】予定の立て直しをしていない

突然用事が入るなどして計画通りに勉強が進まなかったとき、計画をそのままにしてしまっていませんか?
その結果、予定がどんどんずれてしまい、計画通りに勉強をするモチベーションが下がり、結局立てた計画を実行しないまま終わる、ということになってしまいがちです。
予定は未定であり、狂うことは悪いことではありません。計画通りにいかないことがあったら、すぐに新しく計画を立て直すようにしましょう。
こまかいズレなら、すぐに取り戻すことができます。常に実現可能な計画に更新しておくことが大切です。

学習の計画立てには保護者のフォローも大切!

小学生の間は、ひとりではまだ計画をなかなか立てられないことが多いかと思います。そこで必要なのが、自宅で身近にいる保護者のサポートです。
お子さまが計画を立てにくそうにしていたり、計画通りにいかずに悩んでいたりするときには、適切なフォローをしてあげましょう。

今回ご紹介した5つの原因を踏まえて、お子さまが計画的に勉強を進められないヒントを出してあげてください。正しい計画の立て方と実行を繰り返すことで、やがてお子さまも自分自身で計画的に勉強をできるようになるはずですよ。

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