小学3年生以下の保護者の方必見! 大学入試がさらに大きく変わります
現在、この先の大学入試のあり方を変えるべく、文部科学省が具体的な検討を進めています。ニュースで取り上げられることが多いのは、「2020年度から新しいテストを導入する」という内容です。しかし、本当の大きい変化は、実は2024年度以降、つまり現在小学3年生のお子さまが高校3年生になる頃から起きると考えられています。今のうちから情報収集することで、より将来を見据えた学習ができるようになります。
今の小学3年生からが大学入試改革のターニングポイント!
現在、学校教育の内容を規定している「学習指導要領」の改訂が検討されています。高校では、今の小学3年生が高校1年生になる2022年度から、年次進行で実施されます。つまり、今の小学3年生以下は、それまでとは違う新しい教科書で高校の学習をする世代なのです。
そして2024年度、今の小学3年生が高校3年生になります。その時、大学入試も新しい学習内容に合うものに変わります。大学入試が大きく変化するターニングポイントになるのです。センター試験に代わり導入される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が助走期間を終えて本格化されるのも、実はこの時なのです。
大学入試はより高度な思考力を問うものに
それでは、新しい「学習指導要領」で、高校教育の内容はどう変わるのでしょうか。
具体的には、「数理探究(仮称)」「歴史総合(仮称)」といった、新しい科目を作ることが検討されています。これらの科目は、高度な思考力を育成することを目的にしています。
例えば「数理探究」は、数学と理科の知識・技能を総合的に活用して、課題の解決に主体的に取り組む科目です。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の先進的な取り組みを参考にしているので、高いレベルの内容になると予想されます。
「歴史総合」では、世界史と日本史を関連づけ、日本の動向もグローバルな視野で捉えることをめざしています。歴史の「学び方」を身につけることが重視され、解決する問いの設定や、資料に基づいた考察・発表まで授業に取り入れられる予定です。
高校教育の内容が変わると、大学入試の科目もそれに対応したものになります。上記のような授業を高校在学中から受け、大学入試でも本格的に思考力が試されるのが、今の小学3年生以下なのです。
授業で強化されるとはいえ、思考力は高校生になって急に身につくものではありません。小学生のうちから必要な学習を積み重ねることが大切です。
このように、大学入試は小学3年生以下のお子さまが受験する頃に、本格的な改革の時を迎えます。今から情報収集しておくことで、将来に必要な力を意識して学習を積み重ねることができます。
※この記事は2015年11月時点で文部科学省から発表されている情報をもとに作成しております。大学入試改革については現在も具体的に検討が進められており、今後の検討によって、お伝えしている内容から方針や具体案、実施の時期が変わる可能性がありますので、ご了承ください。