学校外教育活動費は中学生でひと月平均2万2300円 お金のプロが貯蓄術をアドバイス
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保護者の考え方によってかけ方が変わる「学校外教育活動費」。学校外教育活動費は、保護者の裁量が効くお金だけに、「どのくらいまでなら、かけていいものなの?」と悩む方も多いのではないだろうか。そこでベネッセ教育情報サイトでは、学校外教育活動費と家計費とのバランスについて、ファイナンシャル・プランナーの畠中雅子氏に伺った。
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お子さんが小学生までのご家庭に対して、子ども費の割合は「手取り月収の10%程度が適正」だとアドバイスをしています。この10%の中には、学校にかかるお金と学校外教育活動費を含めます。中学生以上になると、10%で収まらない家庭が増えていきますが、小学生時代までは10%程度に抑えられるのが理想です。
子ども費を10%程度に抑える理由は、お子さんが小学生くらいまでの間に、手取り月収に対して、10%程度の貯蓄をしておきたいからです。学校に支払うお金はしかたがないとして、学校外教育費の負担が重いと、小学生時代に10%の貯蓄をするのが難しくなります。
月謝(保育料)の負担が高めの幼稚園時代は、おけいこ事代などを含めた子ども費の割合が手取り月収の15~20%を占め、幼稚園時代に貯蓄が全くできないご家庭もありますが、幼稚園時代に貯蓄ができないのは問題ありです。幼稚園時代には学校外教育活動費を抑えてでも貯蓄を増やしておかなければ、その後に貯蓄を増やせるチャンスは、塾通いが始まる前、具体的には小学校3年生くらいまでの短い期間しか残らないからです。
ベネッセ教育総合研究所が行った「学校外教育活動に関する調査2013–幼児から高校生のいる家庭を中心に–」のデータによれば、中学時代が学校外教育活動費の負担が最も高くなっています(ひと月平均2万2300円)。生活コストが押し上げられる中で、2万円を超える学校外教育活動費の負担をしていると、貯蓄に向ける金額が減ってしまうご家庭も少なくないでしょう。さらに、高校以降になると、学校や塾に支払う費用が増えていくので、ますます貯蓄がしづらくなります。
学校外教育活動費は保護者の裁量が効くお金です。貯蓄が思うようにできないと思ったら、将来の教育費を準備するためにも、多少は我慢する必要もありそうですね。
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