【世界の中学生~ブラジル(7)~】子どもとの会話を大切にしている
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世界の中学生をリサーチし、お届けするシリーズ。今回はブラジル在住の13歳リビアンさんのお母さんに子育てについて聞きました。

子育てについて
——子育ての中で何を一番大切にしていますか?
誠実さや他人への思いやりといった、人として重要な価値観を伝えるために家族が連携することを大切にしています。そしてまた、宗教的な機関で子どもを教育することが重要ですね。あと、子どもとよく会話するよう心がけています。
——子どもに一番伝えたいことはなんですか?
自信と信頼。誠実さや他人への思いやりといった人間として大切な心です。ブラジルでは中学生くらいから麻薬などを売買する生徒もいるため、やってよいことと、いけないことの分別も伝えたいです。
——どんな時に子どもをほめますか?
学校の宿題を一生懸命、努力して行った時や、誰か人を助けた時。また何か困難な状況に直面した時に勇気と堅実な姿勢で問題解決にのぞんだときにはほめてあげますね。
——どんな時に子どもを注意しますか?
話し相手に対してきつい言い方で受け答えをしているときや、嘘をついたり相手に応答しなかったりしたときには叱ります。そのような態度は、誠実さや他人への思いやりといった人間として大切な心があるとはいえない対応ですから。
ブラジルでは、教会に通う通わないに関わらず、一般にブラジル人の人間のあり方や人格教育に対する感覚は、キリスト教精神が深く関わっているそうです。

ペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルに到着した1,500年以降、植民地時代から現代に至るまで、カトリック教会を中心とした聖書とキリスト教に由来する教化から共通の感覚が受け継がれているとか。移民もヨーロッパや中東といったキリスト教文化圏からやってきているため、このような考え方は多数のようです。宗教的な考えがあまり日常生活の中に根付いていない日本にはあまりない考え方ですが、歴史的背景がうかがえるエピソードといえるのではないでしょうか。また、家族や親戚、近所との人付き合いが深いブラジル。子どものころから、人との関わり方について教えられてきているということが、お母さんの子育てからも感じられます。
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