冬の星座を見つけよう オリオン座、北斗七星など有名な星の名前や観察方法を解説

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夜空を本格的に楽しむなら冬がベストシーズン!冬は空気が乾燥し、空が早く暗くなるので、星が見やすいんです。

また、オリオン座やおおいぬ座など、明るい星を含む星座が多いので、天体観測をするには最適です。この記事では、初めて星座を観察するかたや親子向けに冬の星座の見方や観測する場所、必要な道具などを紹介します。

この記事のポイント

星を見るのに良い条件とは

夜、空を見上げるとたくさんの星を見ることができます。ですが、見え方は、季節によって異なります。星を見る、天体観測をするのに良い条件には、下記のようなものがあります。

  • ・天体観測の邪魔になる「水蒸気」が少ない。
  • ・空が早く暗くなる。
  • ・観測可能な星の数が多い。

冬は水蒸気が少ないので、天体観測に最適な季節です。また、冬は日没が早いため、空が暗くなるのも早く、たとえば12月下旬の東京であれば、16時半ごろには日が沈みます。夕食の前に少し空を見上げて星を探すこともでき、天体観測するチャンスが多い季節でもあるのです。

観測可能な星が多いのも冬です。空の状態がよくても、生活用のさまざまな光がある住宅地付近では、暗い星は見ることができませんが、明るい星であれば見ることができます。冬は日本から見える一等星が多い季節のため明るい星が多く、冬の天体観測はおすすめです。

星座を見るための準備

星がよく見える季節は、空を見上げてぼんやりと空を眺めるだけでも楽しいものです。ですが、観測する場所や道具でちょっと工夫をしてもいいでしょう。

まず、観測する場所です。自宅の庭やベランダは、思い立ってすぐに空を見上げることができるのでおすすめです。ただ、部屋の明かりは星を見るのに邪魔になってしまうので、消しておくか、カーテンを閉めて外に光が漏れないようにするとよいでしょう。ベランダを使うときは、大人も子どもも、手すりから身を乗り出したりしないように注意してください。

少し手間をかけるのであれば、近所の公園や空き地などで空を見上げてもよいでしょう。住宅地から見るよりは多くの星を見ることができます。ただ、夜の時間帯ですので、移動時や観測時の安全に注意してください。

次に、星を見るためにあると便利な道具を紹介しましょう。

  • ・懐中電灯
  • ・星座早見盤 もしくは星座早見アプリ
  • ・防寒具

懐中電灯は、移動時や星座早見盤を見るときに使用するものです。人間の目は強い光を見たあとしばらくは、弱い光をとらえにくくなるため、光を弱めるための赤いフィルターをつけたり、赤いセロファンをかぶせたりするとよいです。

このほか、30分以上空を見るのであれば、レジャーシートや折り畳み式の椅子もあると便利です。

冬に観測できる主な星座は?

では、冬はどんな星座を見られるのでしょうか。月や火星など、太陽系内の星を除くと、冬に見えやすい星座と星には以下があります。

・オリオン座と2つの一等星(リゲル、ベテルギウス)

・おおいぬ座と最も明るい一等星(シリウス)

・ふたご座と2つの明るい星(二等星のカストル、一等星のポルックス)

・おうし座と一等星(アルデバラン)、散開星団(プレアデス星団)

冬の星座なので9月ごろだと真夜中を過ぎないと見られませんが、たとえば12月の20時ごろであれば、オリオン座とおうし座は東の空に見えますし、おおいぬ座とふたご座は東の地平線の近くに見えます。2月の20時ごろであれば、これらの星座は南の空に見られます。目的の星々は星座早見盤や星座早見アプリがあれば、比較的簡単に見つけられるのです。

※写真出典:PIXTA

まとめ & 実践 TIPS

冬は星を見るのに最適な季節です。明るい星が多く含まれる星座が多いため、初心者でも楽しめます。星座早見アプリや双眼鏡などの道具を使えば、より快適に観測できます。
しかし、最も重要なのは「見たい心」です。思い立ったら、まずは空を見上げてみましょう。

株式会社プランディット 編集事業部 理科課
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの理科と情報の教材編集を担当。

プロフィール



1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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