晴れた日は子どもと空を見上げてみては?
空に浮かぶ雲。刻一刻と姿を変えていく姿を見て、「あの雲、◯◯に似てる!」なんてお子さまと話をするのも楽しいものです。雲にも、いろいろな種類と名前があります。一緒に空を眺めながら、勉強してみると、お子さまもきっと興味を持ってくれることでしょう。
いろいろな雲を見てみよう
積雲(せきうん)
「ぽっかり」という言葉がぴったりの雲。ひつじやシュークリームなど、いろいろな形に見える雲の多くはこの雲です。お子さまが描く絵の中にも登場することが多いのではないでしょうか。
とくに夏は、背が高く発達するので奥行きがあり、さまざまな形に見えます。秋になるにつれて平べったくなっていきます。
層積雲(そうせきうん)
一年中よく見られる雲です。低い雲が群れをなすように連なって、その隙間から青空が見えている状態です。「くもり雲」「まだら雲」とも呼ばれており、「今日はなんだ、曇っているな」というときはこの雲のことが多いでしょう。
巻雲(けんうん)
一番高いところにできるのがこの雲で、「すじ雲」とも呼ばれています。ハケですっと描いたようなものや、羽毛のように見えるものなどさまざま。薄い雲ではかなげなのが特徴です。高い位置にあるので、日没はほかの雲より遅く色づきます。最後まで赤く色づいている姿がとても美しい雲です。
巻層雲(けんそううん)
青空が透けて見えるほどの薄いベール状の雲で、「うす雲」とも呼ばれています。空を広い範囲で覆っていることが多く、なんとなく空が白っぽい状態になります。太陽を覆うと、太陽の周りに光の輪ができて神秘的に見えます。
高層雲(こうそううん)
空一面が薄灰色または乳白色の雲で覆われていたらこの雲です。「どんより」という言葉がぴったりかもしれません。空が見えないので平面的に見え、動きがないのでちょっと「つまらない」雲かもしれません。
積乱雲(せきらんうん)
背が高く、モクモクとした巨大な雲で「入道雲」と呼ばれています。雷や夕立をもたらす雲として知られており、この雲が真上にくると、太陽の光が遮られて真っ暗になります。夏から秋にかけての風物詩ともいえる雲ですね。
乱層雲(らんそううん)
「雨雲」といえばこの雲。暗い灰色で空をほとんど多い尽くすので、この雲が出ると外は暗い雰囲気になります。しとしととした雨が長時間続くのが特徴です。梅雨や秋の長雨の時期などは、長い時間この雲に覆われることになります。
層雲(そううん)
一番低いところにできる雲で、山にかかっているところもよく見られます。地面に接することも多く、「霧雲」とも呼ばれ、霧をもたらす雲として知られています。
何気なく見ている雲も、さまざまな自然条件が合わさってできているのですね。いつも私たちの上に浮かんでいる雲が、自然について考えるきっかけになるかもしれません。