みんなで一緒にドッジボール! 【第4回 キャッチボール】
ボール1つあれば、みんなで楽しめるドッジボール。お互いのチームがそれぞれ内野と外野に分かれ、内野プレーヤーにボールを当てるゲームです。ボールを投げて相手に当てたり、飛んできたボールをかわしたり、キャッチしたりするための、ちょっとしたコツさえつかめば、ボールに触るのが楽しくなります。
ドッジボール日本代表として世界で活躍し、男子・女子の日本代表総監督も務めているドッジボールの達人・吉田隼也(よしだとしや)選手にテクニックを身に付ける練習法を習います。前回は、ボールを投げる技「アタック」を練習しました。今回は「キャッチボール」のトレーニングです。
※練習を始める前に、準備運動を忘れずに行いましょう。
<みんなで一緒にドッジボール!>
<みんなで一緒にドッジボール! 【第4回 キャッチボール】(動画)>
キャッチボールの練習(1) 2人1組でキャッチボール
ボールの投げ方と取り方を覚えたら、今度はグループをつくってキャッチボールの練習をします。これまで覚えたキャッチングとスローイングを思い出してやってみましょう。
最初は、2人1組でのキャッチボールです。体の正面でボールを取ることを意識して行います。飛んでくるボールのコースが外れたら、自分から動いてボールを正面に持ってくるようにしましょう。投げる時は、相手がボールをキャッチできるスピードで真っすぐ投げます。キャッチする時は体全体で受け止めてボールの勢いを吸収し、取ったらすぐに投げられるようにしましょう。キャッチボールでは、お互いの呼吸が大切です。
体重移動して投げたあとは、もとの位置に下がるようにしましょう。「下がって前へ、下がって前へ」のリズムが大切です。
2人1組でキャッチボールのポイント
(1) ボールを投げたあとは、うしろに下がる
(2) キャッチする時は体全体で受け止める
ご家庭でも、保護者のかたと一緒に練習してみましょう。
キャッチボールの練習(2) ワンバウンドでのキャッチボール
4人対4人で交互に入れ替わりながらキャッチボールをしてみましょう。初めは、ワンバウンドから始めます。キャッチボールができるということは「投げる」と「取る」という基本動作ができているということです。きっちり練習しましょう。
キャッチボールの練習(3) ノーバウンドでのキャッチボール
ワンバウンドでのキャッチボールに慣れてきたら、ノーバウンドでのキャッチボールを練習します。リズムよくボールを受け渡しすることは、パス回しに有効です。交互に入れ替わりながらのキャッチボールで、リズムよく練習することができます。また、ボールが1つしかない場合でも、みんながボールに触れることができます。
相手の取れるところ(正面)は高さや大きさが違うので、そこに向かってしっかり投げてあげましょう。
交互に入れ替わりながらのキャッチボールのポイント
(1) 相手の取りやすい場所を狙って投げる
(2) 投げる時とキャッチする時のリズムをつかむ
キャッチボールの練習(4) 長い距離でのキャッチボール
実際の内野と外野くらい、距離を離してキャッチボールをしてみましょう。助走を付けて、遠くまでボールを投げるための練習です。
遠くにボールを飛ばすためには、体を大きく使って、体重移動をしっかり意識します。
力に自信のない人は、少し上に向かって高めの位置に投げるとよいでしょう。
味方に確実にパスしたいなら、山なりのボールがベスト。ただし、ボールのスピードがないので、試合の時は相手にカットされないよう注意が必要です。相手が取れることが一番大事です。
長い距離でのキャッチボールのポイント
(1) 体を大きく使って投げる
(2) 距離が長くてもコントロールを意識する
実際の試合では、コートの端から端までを使った長いパスを出すことがよくあります。距離が長くても、味方へ正確にボールが届くよう、コントロールを意識して投げましょう。スローイングとキャッチングを同時に練習できるキャッチボールは、ドッジボールで最も大切な練習のひとつです。狙ったところにボールを投げるテクニックは、アタックだけでなく味方へのパスの練習にもつながります。
総仕上げ みんなでミニゲーム
今まで練習したことを思い出して、ミニゲームに挑戦しましょう。思いきりボールを投げ、相手からのボールはしっかり胸でキャッチ。味方へのボールは、取りやすいよう正確なパスで。アタックのボールは力強く、難しいボールが飛んできたら、ひらりとかわしましょう。
ドッジボールがうまくなるためには、ボールにたくさん触ることが大切です。最初は保護者のかたと一緒にボール遊び感覚で始めましょう。ボールを華麗にかわせるようになれば、ボールを投げたりキャッチしたりすることがきっと楽しくなるでしょう。