夢が叶う「作戦会議」をしませんか?[やる気を引き出すコーチング]
「今年の目標は?」。そんな話を、お正月になさったご家庭もあったことでしょう。新年に家族で夢や目標について話し合うことで、子どものやる気も引き出される!家族の夢も叶っていく!としたら、とてもすばらしいと思いませんか。そんな夢が叶う「作戦会議」をこんなツールを使ってやってみるのはいかがでしょう。
「夢リスト」を作る
「一生に一度はやってみたいことは何ですか?」
と質問されたら、何と答えますか? 思いつくままに、いくつでもリストアップしてみてください。
これを、毎年1月に子どもたちと一緒にやっているというコーチのTさん。けっこう楽しくて、家族の恒例行事になっているそうです。
子どもたちの夢リストには、
・宇宙に行く
・犬を101ぴき飼う
・ドラえもんと遊ぶ
など、「どうやって実現するの?」というようなものまでありますが、過去に書いた、
・算数で100点をとる
・なわとび連続200回
・野球の試合のあと、ヒーローインタビューされる
などは本当に実現したそうです。ほかにも、家族でディズニーランドへ行く、好きな車を買うなど、家族の夢も実現してきたそうです。
「目標は何?」「夢は何?」と聞かれると、大人でも少し身構えてしまいますが、「一生に一度はやってみたいことは?」と質問されると、ゲーム感覚で取り組めそうです。「夢リスト」として、紙に書いてとっておくと、家族のコミュニケーションツールにもなります。それを定期的に見直すたびに、さらに対話が生まれます。
書く効果については、これまでも聞いたことがあるというかたは多いと思いますが、実際にやっているかたは意外と少ないものです。とてももったいないことです。
夢をビジュアル化する
あと、文字もよいですが、夢が叶った時のイメージの写真や絵などをよく見えるところに貼っておくのも効果的です。小中学生向けの講座でも、折々に言っていますが、雑誌や広告などから、自分の夢をイメージさせる写真を切り抜いて、画用紙に好きなように貼っていきます。最近は、インターネット上でいろいろな画像が検索できますので、イメージする写真やイラストも見つけやすいでしょう。
一緒に写真を探したり貼ったりしているなかで、自然と子どもたちとのコミュニケーションが深まります。
「これはどういうイメージ?」
「ここはどこ?」
「ここでどんなことをしたいの?」
「そう思ったきっかけは?」
「これが手に入ったらどんな気持ち?」
などと対話をしながら、またイメージはふくらんでいきます。この時の子どもたちのエネルギーは半端ではないぐらいに熱く前向きです。時間を忘れて夢中になって取り組みます。夢を描くことで、ワクワクしているのが伝わってきます。かしこまって、「今年の目標を立てよう!」という話をするよりも、楽しく気軽に取り組めます。
夢を描くとやる気スイッチが入る
「まぁいいや、とりあえず、書いておこう! 貼っておこう!」と思ったことが、いつの間にか実現していた! これは、不思議とよくあることです。イメージすることで、自分の意識がそこに向かい始めるのです。
たとえば、「フルマラソン完走」という夢をイメージさせるランナーの写真を貼ったとします。そうすると、その後、やたらと、街中を走っているランナーの姿が目につくようになります。何気なくつけたテレビでマラソン中継をやっていたりします。夢や目標を明確にすることで、今まで見えていたのに認識していなかった情報がどんどん入るようになります。「こうなったらいいな」とワクワクする気持ちが行動を起こさせます。やる気スイッチも入りやすくなります。
実は、私も、夢リストと写真の効果で、「和服を着て出版記念パーティー」「フルマラソン完走」「オーロラを生で見る」など、いろいろなことが実現しました。一度、やってみる価値はありますよ。
『言葉ひとつで子どもが変わる やる気を引き出す言葉 引き出さない言葉』 <つげ書房新社/石川尚子(著)/1,620円=税込み> |