上手に活用したい定期テスト そもそも学校がテストを行う目的は?
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「子どもに学校の定期テストで、よい成績を取ってほしい」–これはほとんどの保護者が願うことではないだろうか。学習塾の中には各学校の定期テスト問題を分析し、対策を行っているところもあるという。しかし、そもそも学校がテストを行う目的はよい点を取らせることなのだろうか? 教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に話を聞いた。
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「テストは成績を付けるためのもの」と思われている保護者のかたが多いのではないでしょうか。世間の常識と教育界との常識が、これほどかけ離れているものもありません。
教育関係者の間では、「指導と評価の一体化」ということが言われています。これは、テストなどによる評価はあくまで次の指導につなげるためのもので、両者を一体として考えなければならないという考え方です。学校のテストは、文部科学省も推奨するこの考え方のもとで行われています。子どもの学力を<値踏み>するのではなく、学力を確かめ、そこからどうやってその子を伸ばすかを考えることが目的なのです。
学校での成績の付け方も、集団の中で何番目くらいかで測る「相対評価」ではなく、学ぶべき内容から見てどれだけ到達したかを測る「絶対評価」に変わっています。クラスや学校の中での成績の競い合いも、あくまで子どもに意欲を持たせる手段であって、目的ではありません。
「現実には通知表を反映した調査書が、高校入試や大学の推薦入試に使われている」との反論が聞こえてきそうですが、そもそも上級学校に進学するのは、進学後さらに子どもを伸ばすためです。国が大学入試の抜本的改革を検討しているのも、従来の選抜入試が、社会で役立つ人材を育成するための機能を果たしていないことが大きな要因といえます。
点数さえ上がればよし、と考えるのは、もう時代遅れかもしれません。むしろ自分で勉強する契機として定期テストを活用するという考え方が求められているのではないでしょうか。
出典:学校の「テスト」はそもそも何のため……? -ベネッセ教育情報サイト
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