何が違うの? 資本主義と社会主義の違い

 資本主義と社会主義では、「国の経済をどんな仕組みで動かすか」という考え方が違います。大きな違いは、「個人が資本(生産のための土地、資金、施設・設備など)を持つことができるかできないか」です。

 

 

 資本主義の国では、個人が自由に資本を持つことができます。土地、資金、施設・設備などの資本を持つ人(資本家)は、労働者を雇い、自由に競争しながらお金をかせぐことができます。資本家は、工場をいくつ作るのか、労働者を何人雇うのか、商品をいくつ作るのかなどを自分で決めて生産し、たくさんのもうけを得ようとします。

 製品を安く作ってたくさん売れば、たくさんもうかります。そこで資本家は、労働者を安い賃金で長時間働かせました。その結果、資本家と労働者の間の貧富の差が拡大していきました。

 

 資本主義が貧富の差を拡大し、不平等な社会にしてしまうという欠点を解消するために考え出されたのが、社会主義です。

 

 社会主義の国では、個人が資本を持つことは認められません。資本は国のもの、または公共のものです。「何をどれだけ作るか」という生産の計画は政府が立てます。人々は、政府が立てた計画にしたがって働きます。

 社会主義の国では、国民みんなが政府に雇われた労働者ということになるので、大きな貧富の差や社会的な不平等は生まれません。

 ただ、決められた仕事をしていくだけで自由な競争がないので、経済の発展が遅れがちになってしまいます。


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