お金をかけなくてもできる! 本物の体験で子どもの力を伸ばす

お金をかけなくてもできる! 本物の体験で子どもの力を伸ばす学校が終わってから夕食を食べるまでの放課後や休日。こうした時間は「子どもの生きる力を育む大切な時間」だという、千葉大学教授で教育社会学が専門の明石要一氏に、子どもたちがどのように過ごすとよいか、Q&A形式で詳しく伺った。

 

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Q.「本物の体験」とは、具体的にはどんな体験ですか?
A.小学生なら「動植物の観察」、中学生なら「キャンプ」です
これらの体験から、命の大切さや生命の偉大な力を感じたり、仲間の大切さや大自然の厳しさを肌で感じたり、さまざまな効果があるという調査結果が明らかになっています。

 

Q.共働きで忙しく、放課後時間を一緒に過ごせない場合は?
A.放課後児童クラブ・学童保育や放課後お子さまクラブなどを活用しましょう
ただし、任せきりにはせず、夕食時や寝る前までの親子のコミュニケーションを大切にしてほしいと思います。普段より言葉数が減っていたら、悩みを抱えているのかもしれません。
また、お子さまにツイッターのような(140字)の短い日記を付けさせるのもよいでしょう。自分の活動を要約し、書く力も育まれます。振り返りをさせることで、次の興味・関心につながることがあるからです。

 

Q.放課後に習い事をさせてもよいでしょうか?
A.習い事をさせるのはよいと思いますが、3年以上継続させましょう
わたしが学生に実施したアンケートによると、一つの習い事を3年以上続けると、よい教訓を得たり、専門的なスキルを身に付けたりできるということがわかりました。つらいときは励まし、時には一緒に練習したりすることも必要になります。習い事を継続させるには、親子の絆も求められます。

 

放課後時間は、自由時間だと思われがちですが、さまざまな体験をさせることによって、生きる力を育むことができます。保護者もお子さまも忙しい毎日を過ごされていると思いますが、1週間のうち一日でも本物に触れる体験をさせてあげてください。

 

出典:《生きる力》を伸ばす放課後・休日の過ごし方 ~学校外時間の活用の仕方Q&A~  -ベネッセ教育情報サイト

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