我が子の写真撮影、小6からは月1回未満に減る

アンケート期間 2010/09/29 回答者数:2,611人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー 保護者のかた

※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある



今回のテーマは、写真や動画での子どもの撮影についてです。入学式や卒業式、運動会、学芸会といった機会に、お子さまの姿を撮影し、成長を記録する保護者も多いのではないでしょうか。今回のアンケートでは、撮影の頻度や撮影の前後で苦労することなどについて、保護者の声をご紹介します。また、撮影時のマナーについて保護者がどう考えているかも、伺っています。


子どもの写真を撮る頻度は、⇒学年が上がるにつれて減少!

最初に、お子さまの写真を撮る頻度について伺いました。また、何を使って写真を撮るかについても、お聞きしています。

【図1 お子さまの写真を、普段どのくらいの頻度で撮りますか? 近いものをお選びください(全体)】
図1 お子さまの写真を、普段どのくらいの頻度で撮りますか? 近いものをお選びください(全体)


【図2 (横軸)お子さまの写真を、普段どのくらいの頻度で撮りますか? 近いものをお選びください(学年別)】
図2 (横軸)お子さまの写真を、普段どのくらいの頻度で撮りますか? 近いものをお選びください(学年別)


【図3 お子さまの写真は何で撮りますか? 以下からあてはまるものをすべてお選びください】
図3 お子さまの写真は何で撮りますか? 以下からあてはまるものをすべてお選びください


写真を撮る頻度について最も多く寄せられたのは、「1季節に数回」という声。全体の約4割を占めました。
学年別に見ると、撮影頻度が最も高いのは、お子さまが「就学前」の場合。「月1回以上」写真を撮る保護者が9割以上に達しています。そして、お子さまの学年が上がるにつれて頻度は低くなり、「小6生」からは、「月1回未満」の割合が半数を上回りました。
また、撮影に使うのは、「デジカメ」が9割以上とダントツ。次いで「ケータイのカメラ」が約5割であり、デジタル機能による撮影がほとんどであることがわかります。「フィルムのカメラ」は、「インスタントカメラ」を含めても、1割に達しませんでした。


よく撮影するのは、「遊びや旅行の時」!

では、どんな時に、保護者はお子さまの写真を最も多く、また入念に撮っているでしょうか。また、撮影した写真をどんなふうに楽しんでいるかも伺いました。

【図4 あなたが最も多く、また念入りに写真を撮るのは以下のどの場面ですか?(全体)】
図4 あなたが最も多く、また念入りに写真を撮るのは以下のどの場面ですか?(全体)


【図5 (横軸)あなたが最も多く、また念入りに写真を撮るのは以下のどの場面ですか?(学年別)】
図5 (横軸)あなたが最も多く、また念入りに写真を撮るのは以下のどの場面ですか?(学年別)


【図6 撮影したお子さまの写真はどのように楽しんでいますか? あてはまるものをすべて選んでください】
図6 撮影したお子さまの写真はどのように楽しんでいますか? あてはまるものをすべて選んでください


最も多かったのは、「旅行や遊びに行った時に子どもの写真を撮る」という保護者。続いて、「運動会や親子遠足などの学校行事」でした。
この2つの割合は、どの学年でも高くなりました(図5参照)。一方、お子さまの学齢に反比例して増えるのは、「写真はあまり撮らない」という保護者。お子さまとしては、成長するにつれて「保護者に写真を撮られるのが恥ずかしい」という気持ちが強くなっていくのではないでしょうか。「体がどんどん大きくなっている中学校時代こそ、写真に撮って成長を記録したいのですが、反抗期真っ最中のため、なかなか撮らせてくれません」「高1という年頃の男子なので、家族と一緒に写真に写りたがりません」といった声が寄せられています。
では、撮影したお子さまの写真を、保護者はどのように楽しんでいるのでしょうか。多かったのは、「ときどき写真データをパソコンやデジカメ、テレビで見る」という声。全体の5割以上を占めています。デジカメで撮影する保護者がほとんどのため(図3参照)、手軽に見ることができるようです。また、「年賀状などに利用する」という保護者も半数近くに達しました。


撮影で苦労するのはこんなところ!

続いて、撮影時の苦労や失敗談を伺いました。

☆撮影時の苦労や失敗談を教えてください
◎運動会を撮ろうとして
●娘の小学校は、児童数1,000人以上のマンモス校。運動会での姿を撮ろうとしても、なかなか見つかりません。見つけても、遠すぎて撮れなかったり、ほかの子どもと重なってうまく撮れなかったりします
●子どもが小さかった頃に比べて写真を撮る機会が減ったので、普段、カメラはしまっています。子どもの運動会などの行事が近づくと引っ張り出して、ちゃんと撮れるかどうかを、慌ててチェックするのが恒例です

◎家族写真を撮ろうとして
●家族の集合写真を撮る時に通りがかりの人にシャッターをお願いすると、ピンボケや手ぶれなど、ひどい写真になってしまう場合があること
●家族写真を撮って年賀状に使っていますが、なかなか全員が納得する表情で写せず、毎年何度も撮り直します

◎技術的に……
●光の調節がうまくできないことと、ズームにするとぼやけてしまうこと。これってカメラのせい? それともわたしがヘタなのかしら……?
●蛍光灯の明かりの中だと、毎回どうもうまく撮れません。良い方法ありませんか?

◎その他
●デジカメの液晶画面ではうまく撮れているように見えるのに、そのデータをパソコンで再生するとピントが合っていないことがあります
●天気の良い日に屋外で撮影すると、デジカメの液晶画面が見づらく、うまく撮れたかどうかをチェックできないのが困ります
●「今だ!」と思ってシャッターを押しても、実際にシャッターが切られるまでにわずかなタイムラグがあるため、ほんの一瞬ですがズレてしまい、なかなかベストショットが撮れません
●撮りたいのは子どもの自然な笑顔なのに、カメラを向けるとどうしても改まった笑顔になってしまうこと

目立ったのは、運動会のように大勢の人に囲まれた状態の子どもを撮るのが難しい家族みんなが良い表情をしている写真が少ないといった声。うまく撮れないという声も多く、特に屋外では光の加減やピントなど、技術的なことに苦労するという声も聞かれました。
また、写真を撮られるのを嫌がる年頃になり、黙って撮ったりすると怒るので困りますなど、思春期のお子さまの機嫌を損ねないように撮影する大変さを挙げる保護者も少なくありませんでした。


子育て・教育Q&A