連絡網 5割が不便・不安を感じている!
アンケート期間 2010/07/14 回答者数:2,628人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
今回のテーマは連絡網です。固定電話が中心だった保護者の時代と比べて、現在はケータイやメール、HPによる連絡も広がっているようです。今回の調査では、便利になったという声がある一方、「知られたくない人にまで個人情報を知られてしまう」といった声も聞かれるなど、連絡網について不安を抱く保護者も少なくないことがわかりました。保護者がどんな点に不安・不便を感じているかを、ご紹介します。
連絡方法の主流は電話!
最初に、どんな場合にどんな方法による連絡網を使っているかを伺いました。
【図1 お子さまの学校や園について、どんな連絡網を使っているか、近いものをお選びください】
保護者がいちばん多く使うのは、「子どもの学校や園の連絡網」がダントツで1位でした。そのほか、「子どもの習い事や塾」「地域」などでも連絡網があるものの、「利用しない」ケースが過半数でした。
「学校や園の連絡網」では、「電話による連絡方法」が最も多く、「ケータイ電話のみ」と「ケータイ電話と固定電話併用」を合わせると、約4割の保護者が使っていました。
続いて多かったのが、「メールによる連絡」「ケータイのみ」と「ケータイとPC併用」を合計した割合は、全体の2割以上を占めています。
また、少数ではあるものの、「学校のHP」や「コミュニティサイト」を利用するという保護者も。連絡の方法が多様化していることがわかりますね。
約5割の保護者が連絡網に不安あり!
続いて、連絡網に関する保護者の感じる不便や不安を伺いました。
【図2 図1の中で、あなたが不便・困りごと・不安などを感じているのはどれですか?(回答者数1334人・複数回答)】
連絡網に不便や不安を感じている保護者は、全体の50.8%(図2の回答者数の割合)でした。ケータイ専用か固定電話との併用かにかかわらず、電話による連絡網に対する不満が高くなっています。
では、保護者はどんなことに不便を感じたり、困ったりしているのでしょうか。以下にご紹介します。
☆電話だとなかなか連絡がとれない
●固定電話の連絡網では相手が出ないことが多く、連絡が滞ってしまいます
●相手が電話に出ない場合、何度もかけ直さなければならず、面倒です
●ケータイ電話に連絡がきても、仕事中は出られません。メールでよいのではないかと思います
●仕事の関係でほかのご家庭と生活時間が異なるため、電話だとこちらも出られないし、相手にも連絡しづらくて、困ります
☆番号・アドレス表示と個人情報保護
●子どもの連絡網には、個人情報保護のため、前後の家庭の連絡先しか載っていません。全員に連絡がつくのだろうかと不安になります
●個人情報保護の事情で、連絡網がなくなりました。あったほうが便利だったのに……
●連絡網をつくることで、個人情報が外部に漏れてしまうのではないかと心配です
●子どもの連絡網とはいえ、ケータイの番号を親しくない人に知られるのには抵抗があります
●PTAの連絡などで役員の保護者が各家庭にメールを一斉配信する場合、知らない人にもうちのアドレスがわかってしまうのが困ります
☆手間がかかる
●子どもの学校は、携帯メールに連絡したあと、あらためて同じ内容を電話連絡する決まりなので、手数がかかります
●普段の連絡はケータイメールに一斉配信されるのですが、重要な連絡は電話で回すことになっているため、正直、面倒です
●コミュニティサイトや学校のHPに、いつ連絡があるかがわからないため、パソコンを常につけて、いつも気にしていなければならず、落ち着きません
●メールでの連絡は、受け取るのは手軽ですが、返信するのが面倒です
☆連絡内容の伝受について
●メールでの連絡は、受け取りの返信がない場合、ちゃんと届いたかどうか不安になります
●電話連絡だと聞き違いなどがありますが、メールなら、内容を文章で確認できて便利。電話とメール両方回してくれると安心です
●祖父母のかたが電話に出た場合、話がなかなか通じません。正しく伝わったかどうかも不安です
☆その他
●子どもの学校のHPは、掲載情報があまり更新されません。不満です
●うちの次のご家庭の連絡先がケータイなので、固定電話からかけると通話料が気になります
●IT関連に疎いので、コミュニティサイトの使い方がよくわかりません
目立ったのは、電話連絡に対する「相手につながらないので不便」という声でした。また、電話番号やメールアドレスといった個人情報を、保護者同士とはいえ親しくない人にも公表することに、抵抗を感じる保護者も少なくないようです。
連絡網、こんな悩みや疑問も!
今回の調査では、連絡網についてさまざまな悩みや疑問の声が寄せられていますので、最後にご紹介します。