東京の伝統工芸「江戸切子」について<調べ学習:まとめ方>

夏休みの自由研究で、地域の「伝統工芸」について調べることを提案しました。今回は、調べたことを自由研究として仕上げるためにどうしたらよいか、具体的な取材の仕方やまとめ方について、「江戸切子」を例にご紹介します。


テーマを決める

普段から興味があることや不思議に思っていること、身近にあるもの・ことをテーマに選ぶと研究が進めやすくなります。


リサーチ(下調べ)する

できる範囲で構いませんので、事前に調査しておきましょう。
江戸切子の場合は、図書館などで本を探すのはもちろん、食器売り場に行って実際のものを見てみたり、インターネットで検索したり……。取材を考えている場合には、江戸切子の歴史や特徴、種類など、聞きたいことを整理しておくと取材もスムーズに進みます。


取材のアポイントを取る

調べ学習の場合、実際に体験している人や専門家の話を聞くと、研究に深みが出ます。
今回は、江戸切子の協同組合である「東京カットグラス工業協同組合」に電話をし、そこから江戸切子の会社や職人さんを紹介していただきました。

国や都道府県指定の伝統工芸の場合、必ず中心となる協同組合があります。そこで問い合わせるとスムーズに進みます。ただ、必ずしも協同組合である必要はありません。お店であったり、近くの工房であったりしてもよいでしょう。


※取材を申し込むときの注意点

  • こちらの名前と目的を明確に伝える(夏休みの自由研究で取材させてほしい、等)。
  • こちらの希望する日程を伝え、先方の都合もしっかりと伺い、仕事のご迷惑にならないよう調整する。
  • 先方の注意点をよく聞き、必ずそれを守る。
  • 万が一、都合等で断られた場合、あまり無理にお願いせず、別の取材先を再検討する。

再リサーチ

取材先が決まったら、可能であればもう一度下調べをしましょう。取材させて貰える会社のホームページなどがあったら、事前に見ておくのがよいでしょう。取材場所までの交通や経路なども調べ、アポイントの時間に遅れないよう心がけましょう。


プロフィール



「手に職」で未来を拓く生き方発見サイト「ニッポンのワザドットコム」編集長。伝統工芸を中心に、現場の職人さんを多数取材。日本が世界に誇る技の魅力を独自の視点でレポートしながら、「日本の技」を後世に伝えるための≪学びの情報≫をわかりやすく伝えることを目指す。

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