小学生の「調べ学習」 宿題に出たけどテーマの決め方やまとめ方がわからない…家庭でどうフォローする?
- 学習
小学校の宿題や自主学習として「調べ学習」が出されることが多くなっています。
国語や算数などの科目の宿題と違って、「調べ学習」は何をどのように調べてまとめればよいのか、お子さまは困ってしまいがちです。そこでこの記事では、保護者がどのようにフォローしてあげればよいかをポイントに分けてお伝えしていきます。
フォロー①:「調べ学習」の手順を確認してあげる
「調べ学習」では、まずはどんな手順で進めていったらよいかを確認してあげましょう。基本の手順は、以下の3つになります。
- 手順1 テーマを決め、結果を予想する
- 手順2 調べ方を考えてから調査する
- 手順3 調査したものをまとめる
学校によっては、調べ方の手順が教えられていることもありますので、お子さまに聞いて、それにあわせて確認してあげてください。
フォロー②:一緒にテーマを見つけてあげる
「調べ学習」では、何を調べてよいかわからず、テーマを決めるのに苦労しがちです。
そのようなときには、保護者のほうから、お子さま自身がテーマを決められるようにうながしていく必要があります。お子さまと一緒にテーマを決めていくために、
- ① 最近学校で習った内容でもっと知りたいと思ったこと
- ② お子さまの興味があることでもっと知りたいと思ったこと
の2点を意識して会話をしてみてください。たとえば、花が好きなお子さまに対して、「なんでお花が好きなの?」と聞くと、「色とりどりできれいだから!」などと理由が返ってくるはずです。
そのときに、「なんでお花っていろんな色があるんだろうね?調べてみれば?」と疑問を投げかけてあげれば、お子さまの興味があることからテーマが決められ、自分から調べようと思えるはずです。
フォロー③:調べ方のヒントを与えてあげる
テーマについて調べようと思っても、何を使って調べたらいいかわからないこともあると思います。
調べ方の基本として、以下の4つが挙げられますので、お子さまが困ったときに教えてあげてください。
- (1) 国語辞典や百科事典で基礎となる情報(キーワードや関連することがら)をおさえる
- (2) 図書館などの本で調べる
- (3) 資料館や博物館などの知識のある人に聞いてみる
- (4) インターネットで調べる
(2)の「本で調べる」では、まとめるときに参考にした本の名前や著者などが必要になるので、メモしておくように伝えてあげましょう。
また、(4)の「インターネットで調べる」は手軽ではありますが、信ぴょう性の低い情報も多くあります。多くの情報を集めて比べることで、信ぴょう性の高い情報がどれなのかが判断できるようになるので、いろいろなサイトを見て多くの情報を集めるように教えてあげてください。
フォロー④:まとめ方を教えてあげる
最後に調べた情報をまとめるときにも、フォローが必要な場合があります。
まとめるときに伝えてあげるポイントとしては、以下の4点です。
- ・全体の構成を考える
- ・見出しや書き出しを工夫する
- ・図や写真などを入れて見やすくする
- ・参考にしたものを、最後にまとめて書いておく
新聞や雑誌の記事の書き方を見せて、まねさせてみるのもよいかと思います。
まとめ & 実践 TIPS
「調べ学習」は、お子さまにとっても保護者にとっても、手間になることが多いです。
しかし、この手間をかけてあげることで、お子さまの興味を深めたり、今の生活で必要不可欠となっている「情報リテラシー」を身につけることができます。ぜひたくさんコミュニケーションをとって、一緒に取り組んでみてはいかがでしょうか。
株式会社プランディット 編集事業部 理科課 原田(はらだ)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの理科の教材編集を担当。
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