気づいてあげて! 小学生のお友達トラブル その言動、SOSサインかも?

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子ども同士で遊ぶことも増え、人間関係も広がる小学生は、同時に友達同士のトラブルも起こりがちなものです。しかし、子どもは成長するにつれ、友達同士のトラブルを保護者に相談しないこともあるため、保護者が気づかないケースもあります。
お子さまのSOSサインに気付き、適切なサポートをしていくにはどうすればよいのか考えていきましょう。

「何も言ってこないから大丈夫」は危険!子どもが見せるトラブルサイン

小学生になると、ちょっとした行き違いから仲間外れや意地悪、無視、ひそひそ話など、トラブルが起こることがあるものです。長期化するケースは多くはないものの、中には子ども同士だけでは解決できず、トラブルが長引く場合もあり、注意が必要です。

とはいえ、お子さまは保護者に心配をかけ、保護者に詮索されるのを警戒して、相談してこないケースもあるもの。トラブルに巻き込まれたお子さまが発する次のようなサインを見逃さないようにしましょう。

・口数がへる
・友達と遊ばなくなる
・元気がなく、疲れた様子が見られる
・表情が乏しくなる
・食欲の変化(食欲減退や過食)
・寝られなかったり、朝起きられなかったりする
・イライラしたり、反抗的な態度を見せたりする
・わざと明るくふるまう

トラブルに巻き込まれた際のストレス反応の出方は、大人同様に子どもの場合も人それぞれです。元気がなくなる子どももいれば、イライラして攻撃性が増す子どももいますし、食欲がなくなる子もいれば、異常に食欲が増す子もいます。

大事なのは、いつもお子さまに接しているからこそ分かる「何となくいつもと違う」という様子を保護者が察知することです。毎日お子さまを見ている保護者の勘は当たることが多いもの。「ちょっとおかしいな」という違和感をそのままにしないようにしましょう。

お子さまの中には、保護者に心配をかけないように、わざと明るくふるまい、いつも以上に元気を装うケースもあるので注意が必要です。1人で抱え込みすぎて、苦しんでいることも多いため、適切にサポートしてあげられるようにしましょう。

あれこれアドバイスする前に「傾聴」を心がけて

お子さまのトラブルサインに気づくと、保護者としては状況を根掘り葉掘り聞き出したり、あれこれアドバイスしてしまったりしがちです。お子さまを安心させたいあまり「きっと大丈夫だよ」と根拠もなくいってしまうこともあるかもしれません。

でも、その前に大切なことはお子さまの話をよく聞くこと。丁寧に耳を傾け、共感的に話を聞く「傾聴」と呼ばれるスタイルが求められます。

このとき、よくある誤りは、丁寧に話は聞くものの自分の興味の赴くままに質問をし、「お母さんはこう思う」など自分の意見を押し付けてしまうことです。そうすると、子どもは「自分の話をきちんと聞いてくれない」「気持ちをわかってもらえない」と心を閉ざしてしまいます。

「それは辛かったね」「嫌な気持ちになってしまったね」と共感的に話を聞くことで、お子さまは少しずつ不安や心配を軽減させていくことができます。トラブルに巻き込まれたお子さまは、1人ぼっちになってしまったかのような不安を抱いていることも多いもの。「お母さんは、いつでも味方だからね」と声をかけてあげることで、安心させてあげられるようにすることも忘れないようにしましょう。

まとめ & 実践 TIPS

子ども同士のトラブルは、できれば自分たちで解決し、社会性を磨いていく経験にしてほしいですよね。とはいえ、小学生では、感情のコントロールやトラブル対応スキルが不十分なことも多いものです。赤ちゃんのころからお子さまに接している保護者だからこそ、「いつもと様子が違うな」という勘は正しいことが多いもの。お子さまの違和感に気付いたら、傾聴を心がけてお子さまの不安を軽減してあげられるようにしましょう。

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