子どもの集中力が続かないのはなぜ?その原因と集中力を鍛えるための方法をご紹介

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お子さまの集中力が続かずに悩んでいるかたはいませんか? 勉強をしているのに、ボーっとしていたり気が散ってしまったりする姿を見ると、保護者のかたとしては心配でしょう。集中力が続かない原因は何なのか、そして鍛えるためにはどうしたらよいのか、合わせて解説していきます。

この記事のポイント

子どもの集中力が続かない原因は?

まずは、お子さまの集中力が続かない原因を探ってみましょう。当てはまるものを取り除いてあげるだけでも、集中力がアップする可能性があります。

集中できない環境にいる

お子さまの勉強中に、テレビはついていませんか? 机の周りにおもちゃやマンガ、スマホは置いてありませんか? 気になるものがあれば、集中するのは困難です。間取りによっては難しいこともありますが、勉強の時間だけは騒がしくならないように配慮してあげたいですね。
温度・湿度が高すぎる、または低すぎる場合も、集中力が落ちる可能性があります。

そもそも好きなことではない

苦手なことに対して集中力が続かないのは当然です。特に勉強は、積極的に「やりたい」と思えないお子さまも多いでしょう。まずは、その気持ちを理解してあげてください。
勉強している姿だけで「子どもの集中力がない」と判断するのは危険です。好きなことには集中できるのであれば、集中力そのものはあるはずですから、伸ばせる可能性は十分あります。

心が不安定になっている

精神的なものは、集中力にも影響します。「学校で友だちとケンカした」「部活で失敗した」「親に叱られた」などが原因となる場合もあるでしょう。元気のない友だちが気がかりで、集中できないこともあります。
いつもは集中して勉強しているお子さまが突然そうでなくなったら、何があったのか理由を探ってみてもよいでしょう。「そういう日もあるよね」と見守る姿勢も大事です。

親が口を出しすぎている

「早くやりなさい」「どのくらい進んだの?」「いつまでボーっとしてるの」と、声をかけすぎてはいませんか? もしかすると、その都度お子さまの集中力が途切れている可能性があります。
集中していないように見えても、しっかり取り組んでいることはあるはず。集中するまでに時間がかかるお子さまもいるでしょう。お子さまのタイプによっても違いますが、もし保護者のかたが声をかけすぎているなら、一度見守ってみてもよいのかもしれません。

生活習慣や食生活が乱れている

心身の疲れは、集中力低下の原因になります。睡眠不足になっていないか、習い事や塾で忙しすぎてはいないかなど、生活全般を見直してみるのも大事です。
また、栄養バランスが偏っていたり、食事を抜いたりしている場合も、集中力が続かない可能性があります。生活習慣と食生活はすべての基本となるものですから、気を付けていきたいですね。

学年別に見る!子どもの集中力を鍛えるコツ

幼児期は遊びの中で

幼児期は、集中力を鍛える遊びをたくさん行いましょう。特に、ジグソーパズル、積み木、折り紙などは、集中力が必要な遊びです。手遊びの中にも集中力を鍛えられるものがありますから、親子で一緒にやってみましょう。
勉強で使う集中力は、勉強でしか鍛えられないわけではありません。集中力そのものを鍛えておけば、小学生になった後の勉強でも発揮できます。ご紹介した遊び以外でもお子さまが集中しているものがあれば、それをとことんやらせてあげましょう。

小学校低学年は興味のあることをメインに

小学校低学年は、まだ楽しみながら集中力を鍛えられる時期。幼児期の遊びをレベルアップさせて続けてみてもよいでしょう。運動など、好きなことにじっくり打ち込める時間も作ってあげてください。
勉強は、好きな教科に偏ってしまっても構いません。まずは、勉強に集中できることをお子さまが実感できるようにしてあげましょう。「さっきは集中していたね」と伝えてあげれば、「自分は集中力があるんだ」と思えます。それが、苦手教科への集中力にもつながっていくはずです。

小学校中学年・高学年はメリハリをつけて

この時期は、苦手なことがはっきりしてきて、勉強に対する集中力が保ちづらくなります。集中力をつけるためには、遊ぶ時間と勉強する時間をはっきりさせ、メリハリをつけてあげるとよいでしょう。
「〇時になったら夕飯だよ」と目標になる時間を伝えてあげると、集中して取り組みやすくなります。タイマーを使ってみるのもよいでしょう。簡単に解ける計算テストなどから始めて、集中できる状態へと気持ちを切り替えるのもおすすめです。

中学生・高校生は目標を明確に

中学生以降になれば、自分自身で集中力を作っていかなければなりません。受験やテストに集中して取り組むためにも、日々の勉強で集中力を鍛えておきましょう。
大事なのは目標です。何のために勉強するのか、将来どんなことがしたいのか、どの学校に進学したいのかなどを明確にし、学習計画を立ててみましょう。そうすれば、最終的な大きな目標と、日々の小さな目標ができるため、モチベーションが保ちやすくなります。
図書館や学習室など、人目のある場所を選ぶのもおすすめです。

子どもの集中力を伸ばすうえで注意したいこと

集中力は、最終的には子ども自身が作っていくもの。家庭では、その集中力を邪魔せず、なるべく維持できるように配慮してあげましょう。

見守ることも大事

集中しているときに声をかけられると、集中力が途切れてしまいます。お子さまが何かに取り組んでいるときは、なるべく見守ってあげましょう。勉強だけでなく、遊びでも同じ。集中力を邪魔せずにほめてあげたいのであれば、終わった後にするのがポイントです。
気が散ってしまっても、自分の力で集中し直せればそれが一番ですよね。他のことに気がそれているときは、すぐに声をかけず、ある程度は見守ってみてもよいのかもしれません。

「集中力がない」と言わない

お子さまに「あなたは集中力がない」と言ってはいませんか? 本来は集中力がある子どもでも、そのような言葉を言われ続けると「自分は集中力がないんだ」と思い込んでしまいます。それが原因で、気が散ってしまう場合もあるでしょう。
逆に「集中力がある」と思い込めれば、プラスになる可能性があります。短い時間でもよいですから、集中できている姿を見つけてあげましょう。そして、「さっきはとても集中してたね」と声をかけてあげてください。そうすれば、お子さまも少しずつ自信がついてくるはずです。

ゲームや遊びなど楽しいことを排除しない

集中力がないからといって、ゲームやマンガ、遊びを排除する必要はありません。すべて禁止してしまうと、好きなことができないストレスで余計に集中できなくなる可能性もあります。
それよりも、「宿題が終わったらゲームをしよう」「テストが終わったらマンガを読もう」と楽しみなことを目標にした方が、集中して勉強に取り組める場合もあります。大人でも同じような経験があるでしょう。楽しいことそのものには集中力を鍛える効果もあるため、勉強とのバランスを考えながら上手に付き合っていきたいですね。

まとめ & 実践 TIPS

集中できる時間や内容は、年齢や性格にも左右されます。まずは、短い時間でも集中できている姿を認めて、それを少しずつ伸ばしてあげましょう。遊びや興味のあるもの、やる気が出ることで集中力を鍛えていけば、勉強でも発揮していけるはずです。

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