集中力のない小学生……改善のカギを握る親の言動とは

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勉強中、すぐ気が散ったり、ボーッとしたりしてしまいがちな小学生。そんな姿を見ると「集中しなさい!」と叱ってしまうこともあるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。子どもの集中力を高めるのも妨げるのも、保護者の言動が握っている部分が大きいのです。NG言動とOK言動とを理解していきましょう。

子どもの集中力を妨げる親のNG言動

集中してほしいと思っての言動が逆効果。そんな残念な結果になってしまう保護者の言動とはどのようなものでしょうか? 次の3つの言動を行っていないか、チェックしていきましょう。

NG言動1:「集中しなさい」「あなたは集中力がないんだから」との注意

「集中力がない」「どうして集中しないの」といった言葉をかけられ続けていると、子どもは自分には集中力がないと思い込んでしまいます。

特に小学校中学年以下だと、まだまだ子ども自身も集中するとはどういうことかわかっていないものです。それなのに「集中力がない」と叱られ続けてしまっては、子どもの自己肯定感は下がる一方となってしまいます。

NG言動2:見守りが監視になっている

お子さんが集中しているか見守っているつもりが、監視になってしまっていることはありませんか? 子どもは見張られていると感じると、安心して勉強に向かえなくなってしまいます。「15分、集中してやってみようね」など声をかけた後は、ときどき様子を見る程度にして、子どもが安心して机に向かえるようにしましょう。

NG言動3:時間を決めずに勉強させる

決められた時間があるからこそ、その時間内に集中して取り組むことができるものです。時間も決めずにずっと集中し続けるのは、大人だって難しいもの。集中して取り組む時間を定めるようにしましょう。

子どもの集中力を高めるためにできる3つのこと

子どもは、保護者の言動で集中力を劇的に高めていくことができます。保護者が取り入れたい3つの言動を見ていきましょう。

1:勉強でも遊びでも集中していたときに「今、すごい集中してたね」と指摘する

子どもに「集中するとはどういうことか」を理解させ、「自分には集中力がある」と思わせることがスタートライン。保護者が「集中してたね」と声をかければ、「自分は集中して物事に取り組めるんだ」と自信をつけることができます。「あなたはできる」と暗示をかけていくのも保護者の大切な役割です。

2:勉強と息抜きとのメリハリをつける

集中するのは、エネルギーのいること。そのため、集中するためにはモードの切り替えが必要になります。勉強に入る際は、テレビやゲームなど気が散るものを片付ける、勉強が終わったら思い切り好きなことをさせるなど、保護者が意識をして、集中モードとそうでないときのメリハリをつける環境づくりをしてあげましょう。

3:短時間の集中から始める

まずは、短い時間集中するトレーニングから始めてみましょう。5分からでもOKです。短時間でも集中できた際は、心から褒めてあげましょう。子どもも「集中してやれたぞ」と自信がつき、次も頑張ろうと思うことができます。5分できたら10分、10分できたら15分と徐々に時間を伸ばしていけば、集中して取り組み続けるトレーニングとなるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

集中力をつけてほしいために子どもにかけている言葉が、逆効果となっては本末転倒。まずは、「あなたは集中力がない」と小言をいっていないか、監視してしまっていないかなど、集中力を妨げる要因となる言動がないかを見直しましょう。そのうえで、メリハリある環境づくり、短時間の集中からのトレーニングといったサポートしていけばOK。集中力を高めるサポートをして、成績UPの土台を強化していきましょう。

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