中学入学に向けて不安がいっぱいのわが子。どうフォローする?

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環境が大きく変わる中学校への入学は、おうちのかたにとってもお子さまにとっても不安なものです。「中1ギャップ」という言葉もよく耳にします。いろいろな情報が入ってくると、さらに不安が募りますよね。中学入学を不安に思っている子供に対して、親としてどのようなフォローをすればよいのでしょうか。

(赤ペン先生 吉田)

この記事のポイント

子供が不安を話しやすい環境をつくる

中学校生活は、お子さまにとって未知の世界なので不安を感じるのは当然のことです。浮かない顔をしていたり、今までとは違う様子を感じることがあるかもしれません。

まずは、お子さまが話しやすくなるようなゆったりとした雰囲気をつくることを心がけてください。そして、お子さまが、心の内を話し始めたら、アドバイスなどを言いたくなる気持ちをぐっとおさえて、とにかく話を最後まで聞いてあげてください。自分の気持ちを吐露するだけでも心が軽くなります。その不安な気持ちに寄り添い、一緒に考えるという姿勢をもつことが、お子さまの安心感へとつながるのではないでしょうか。

中学校生活についてイメージをもてるようにする

「友達関係」や「学習面」に対しても不安を感じているお子さまは多いのではないでしょうか。「友達関係」に対しては、男子よりも女子の方がその傾向が強いようです。また、部活動は楽しみな反面、「怖い先輩がいるのではないか」とか「練習についていけるかな」などの心配もあると思います。

そこで、おうちのかたやご兄姉の体験談を、是非、話してみてください。身近な人の具体的な話を聞けると安心材料になります。中学校生活をお子さまなりにイメージできるようになれば、心構えもできるし、楽しみも見つけられるのではないでしょうか。
また、お知り合いの先輩ママさんに中学校の様子を聞くなどして、おうちのかたご自身の不安も解消しておくと、中学校生活について、力強い言葉でお子さまに話すことができると思います。

学習面においては、小学校の勉強がきちんと理解できていれば、心配ありません。もし、つまずきがあれば、今のうちにわからないところを整理して、できるようにしておくと安心ですね。

今のままで大丈夫だよ!

中学になると、規則が細かくなったり、教科ごとに先生が変わったり、自分でしなければならないことも増えたりするなど、急に厳しい環境になるのでは‥と不安に思う場合もあるかもしれません。でも、そういった、生活面に対しての不安は、みんな「用意、スタート!」です。小学校生活の6年間で、どのお子さまも、心も体も見違えるように成長しました。

「できていないこと」に目を向けるのではなく「今、できていること」をいっぱい認めて「今のままで大丈夫だよ!」と自信をもたせてあげてください。その自信が、お子さまの勇気になります。

まとめ & 実践 TIPS

不安なのはごくごく普通のことです。むしろ、お子さまが先のことを考えられている証拠です。
これは、私の知人の娘さんの話ですが、引っ込み思案な性格だったので、新しい環境になじめるかどうか、本人もご両親もとても心配していました。でも、入学してすぐに新しい友達もできました。張り切って部活動もやり、後に部長になったそうです。ほかにも、「最初は緊張したけれど、慣れたら、友達と過ごすことや部活動が楽しくなった」という声を聞きます。「案ずるより産むが易し」です。
子供は、いろいろな可能性を秘めています。それまで消極的だった子供が、中学生になって積極的になることもあります。決めつけないで長い目でお子さまを見守ってください。たとえ、壁にぶつかったとしても、お子さまが「自分は愛されている」と感じられ、安心できる居場所があれば、それが、心の支えとなり、乗り越えていける力になるはずです。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

出典
もうすぐ中学入学!親として我が子にどんな声をかけるべき?
https://benesse.jp/kosodate/201504/20150404-4.html

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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