反抗期の子どもと「普通に会話がしたい…!」親がやりがちな、子どもがムカつくパターンとは?
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「普通に会話がしたい」そう思って子どもに話しかけても、結局最後はイラッとされて会話が終わってしまう…私を含め中学生の子どもをもつ保護者なら、誰しも経験があるのではないかと思います。
私もそんなときには「なぜそんなにイライラするの?」と思ってしまいます。
一方で、中学生からの相談を受けていると「ああ、あのとき子どもはこういう気持ちだったのか」と納得したり反省したりすることも多々あります。
今回は、そういった経験から導き出した「子どもへの声かけのポイント」をご紹介します。
(勉強法アドバイザー 江原)
やってしまうムカつきパターン①「今やろうと思ってたのに…!」
反抗期の子どもにこう言われると「え?本当に?」とつい疑ってしまいますよね。でも実は、子どもは常に「今やろう」「やらなければ」と思っていることが多いのです…。
「部活で疲れて帰ったらやる気が出ない…どうしたら?」「勉強をやらなきゃいけないのに、何をしたらよいのかわからない…」こういった中学生からの相談は時期を問わずたくさん入ってきます。子どもたちは大人が思っている以上に、いつも不安や危機感を感じているのだと思います。
そこをくみ取れるかどうかがむかつきの分かれ道。「早くしなさい」「勉強したの?」なんて言いたくなりますが、子どもたちが常に感じている不安や危機感をあおらないよう、気持ちをくみ取って声をかけてあげたいものですね。
大きく何かを変える必要はないと思います。「子どもも自分なりに考えているし不安に思っている」これを意識するだけで声色や言い方が変わり、子どもへの伝わり方も変わるのではないかと思います。
やってしまうムカつきパターン②「ほかのできる子と比べられる」
ほかの子と比べてしまうこと、ありますよね。保護者のかたははっぱをかけたいという気持ちで言ってしまうのですが、子どもはわかってるよ!とキレて終わり…。
実はこれにも理由があります。子どもはすでに「自分で比べている」のです。
中学生からの相談では「友達に勝てない」「勉強しても順位が上がらない」という声を多く聞きます。「周りと比べるとまだまだ…」と自分で感じているのです。そんなときに保護者のかたからも誰かと比べられたら…イライラする気持ちもわかりますね。
そこで声をかけるときは、まずはお子さまが頑張っていることややれていることに注目してほめてあげるのがオススメです。できないところの指摘ではなく、がんばっているところをほめる声かけ。がんばりを認められることで、子どもはより前向きにやる気を持てると思います。
まとめ & 実践 TIPS
すぐにイライラする子ども…親としては声のかけ方に迷うことも多いですね。
一方相談からは、保護者のかたの言葉をとても気にする中学生の姿が見えてきます。「やっているね」も「やってないね」もこちらが思う以上に子どもたちの心に響いているのです。子どもはやはり、保護者のかたには自分を認めてほしいし、ほめてほしいのです。
忙しい毎日ではありますが、ぜひ子どもの気持ちをくみ取って、思いやりのある声をかけてあげたいものですね。その時は素っ気なくても、子どもの心には保護者のかたの気持ちがきっと届きます。そして保護者のかたからの温かい声かけが、子どもの日々の支えになっていくと思うのです。
江原くみこ
アドバイザー歴5年。
中学生の子どもたちの成長に少しでも役立つ仕事ができたらと思いアドバイザーに。
自分の学生の頃の経験や気持ちを思い出しつつ、今の子どもたちの状況や気持ちに添ったアドバイスを心がけています。
座右の銘:楽しまずして何の人生ぞや。 趣味:邦ロック鑑賞。 1男1女の母。
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