登園時に子どもが歩かないのはなぜ?その理由と対処法

保育園・幼稚園には、歩いて通っている家庭も多いかもしれません。バス停までの間、駐車場から門までなど、短い距離でも歩くことはあるでしょう。そんな中、なかなか子どもが歩いてくれなくて苦労した経験はありませんか? 今回は、その理由と対処法をご紹介します。

この記事のポイント

「歩かない」のか「歩けない」のかを考えよう

大事なのは、子どもが歩くことを嫌がる理由を知ることです。さまざまな理由がありますが、大きく2つに分けることができます。それは「歩かない」のか「歩けない」のか、です。

まずは「歩かない」場合。本当は歩けるのに歩かないということです。「公園で遊ぶときは楽しく走り回れる」「園でのお散歩は問題なく歩ける」という場合は、こちらに当てはまるでしょう。

もう一つは「歩けない」場合。身体的・精神的な理由から歩くことが困難ということです。「普段遊んでいても動きが少ない」「園でのお散歩でも疲れてしまう」という場合は、こちらに当てはまります。車や人に対して怯えている様子がある場合もこちらです。

年齢が低いお子さまだと、見極めが難しいかもしれません。そんなときは、普段遊んでいる姿をよく観察したり、園での様子を聞いたりしてみてください。登園時とそれ以外を比べることで、どちらに当てはまるかがわかってくるでしょう。

登園時に子どもが「歩かない」理由と対処法

登園時に子どもが歩かない理由の多くは、こちらに当てはまります。具体的にどんな理由があるのか、対処法と合わせて見ていきましょう。

甘えたい

保護者のかたに甘えたいから、歩くことを嫌がる場合があります。抱っこしてもらうのは、きっと子どもにとって最高のスキンシップ。ぐずったり泣いたりしながらも、保護者のかたと触れ合いたいと思っているのかもしれません。

この場合、まずは甘えたいという気持ちをしっかり受け止めてあげてください。つまり、「抱っこして」という欲求を満たしてあげるということ。ただ、この「抱っこ」の仕方はいろいろあって大丈夫。その場で止まってギューッと抱きしめる、次の電柱のところまで抱っこする、などですね。短い時間でも気持ちを受け止めてあげることで、案外スムーズに歩いてくれることがあります。

また一番大事なのは、登園時以外でのスキンシップを増やしてあげることです。生活の中でたくさん抱きしめてあげて、たくさん話を聞いてあげることで、気持ちが満たされてきます。普段甘えられることがわかれば、登園時は自分で歩いてくれるようになるでしょう。そのときだけでなく、生活全般に目を向けるのがポイント。時間はかかっても、この方が後々ラクになるはずです。

保育園・幼稚園に行きたくない

園に行きたくない場合は、歩くことを拒否してそれを表現することがあります。この場合は、原因を探って対処する必要があるでしょう。「給食がイヤ」「行事の練習が大変」「友達とケンカした」など、行きたくない理由はさまざま。お子さまの話を聞いてあげたり、先生に相談してみたりして、解決法を探してみましょう。

この場合も大事なのは、「行きたくない」という気持ちを否定しないこと。お子さまの気持ちを受け止めつつ、保護者のかたの気持ちをIメッセージで伝えましょう。「お仕事があるから、今日は行ってくれると助かるな」という感じです。

歩くのが面倒

単純に歩くことが面倒という場合もあります。大人だって、歩くよりも乗り物に乗った方がラクですよね。活発に動き回る子どもでもそういう気持ちがあるということは、理解してあげましょう。

この場合は、歩くことの楽しさを伝えたり、どんな良いことがあるのかを教えたりしていくのがおすすめ。「電柱にタッチしながら歩く」「タイルから落ちないように歩く」「花や車の名前を当てながら歩く」など、歩くことは楽しいことだと思えるような方法を考えてみましょう。「歩くと足が強くなるんだよ」といったメリットも伝えていくとよいかもしれませんね。

「歩けない」場合は無理をさせないで

歩けないのには、身体的な理由と精神的な理由の2つがあります。この場合、無理は禁物。それぞれ具体的に見てみましょう。

身体的な理由がある場合

体力や筋力がないなど、体の成長が追いついていない場合は歩くのが大変。しっかりと歩ける体になるまで、ゆっくり慣れていく必要があります。年齢、体格、発達のスピードなど、個人差も大きいので周りとは比べずに。お子さまに合った距離や時間で、少しずつ歩く練習をしていきましょう。

また、感覚が過敏な場合もこちらに当てはまります。音に敏感であったり、靴を履いて歩く感覚が苦手であったりするお子さまです。この場合は、苦手なもの取り除いてあげる必要があります。「車が通らない静かなコースに変える」「靴を工夫する」など、お子さまに合った解決法を考えてあげてください。

ふらついていたり、歩き方が不自然であったりする場合は、病気が隠れている可能性もあります。気になるときは、お医者さんに相談してみてください。

精神的な理由がある場合

歩かないのは、何か怖いものがあるからかもしれません。大きな看板、近所のペット、変な形の木、車や信号……。大人にとっては「そんなもの?」と思うものに対しても、子どもは恐怖心を抱くことがあります。お子さまに話を聞いたり反応を見たりして、何か怖いものがないかを調べてみてください。そのうえで、それを回避できるように道順を変えたり時間帯を変えたりしてみましょう。

また、怒られたり急かされたりすることがイヤで歩けない場合もあります。「早く歩いて」「遅れちゃうよ!」といった言葉をかけ過ぎてはいませんか? こういったことが続くと自信がなくなり、歩くこと自体が苦手になる可能性があります。体が小さいのですから、大人と同じように歩けなくて当然。個人差もあります。子どものペースで無理なく歩けるように、時間に余裕を持ってあげたいですね。

まとめ & 実践 TIPS

「登園時に歩かない」という行動だけに目を向けず、視野を広げて子どもの気持ちを探ってみてください。気持ちを知って受け止めることで、少しずつ歩けるようになっていくはずです。もちろん大人の都合もあるので、自転車や車なども上手に使っていってください。時間や気持ちに余裕を持って、登園時間を楽しいものにしていけるとよいですね。

プロフィール

ベネッセ 教育情報サイト

「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

この記事はいかがでしたか?

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A