忘れ物が多いのは親のせいかも?! 子どもの忘れ物へのNG対応法

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「小学生になっても忘れ物が減らない」そう悩んでいる保護者のかたも多いのではないでしょうか? つい「●●は持ったの?」と世話を焼いてしまうこともあるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。保護者の言動が子どもの忘れ物グセに拍車をかけているかもしれません。
NG対応をしていないかチェックしていきましょう。

この記事のポイント

忘れ物はいきなりゼロにはできない

子どもの忘れ物は気になるものです。忘れ物をするたびに「なんでなの!」と怒りが湧き上がってきてしまうこともあるでしょう。しかし、忘れ物は大人だって時にはしてしまうもの。子どもが難なく忘れ物ゼロになるのは、難しいことであることを認識しておきましょう。

忘れ物をしないようにするには、複数の行動プロセスが必要です。「必要な準備物を聞く」「忘れないようにメモをする」「用意する」「カバンに入れる」「出発前に再確認する」というように、自律的に行わなければならず、子ども1人で自然と身につけることは不可能です。

そのため、保護者と一緒に準備したり、保護者のチェックを受けたりというプロセスを通して、徐々に「忘れ物をしないための行動」を自分のモノとしていくわけです。「うちの子は、まだトレーニング中」と心得て、適切なサポートをしていくようにしましょう。

その際、誤ったサポート法にも陥りがちなので注意が必要です。

忘れ物を責めすぎると、子どもが自信を失ったり、隠したりすようになる危険アリ

忘れ物をしたことを責めすぎるのは絶対NG。子ども自身も忘れ物で困った思いをして、反省しているものです。叱りすぎ、責めすぎは傷口に塩を塗り込むように子供を傷つけてしまいます。

また、忘れ物をしたことを叱ってばかりいると子どもは「自己肯定感」を失ってしまいます。「自分はダメな子なんだ」と思い込み、意欲的な行動ができなくなってしまうかもしれません。

さらには、子どもは忘れ物を叱られてばかりだと、叱られたくないがゆえに忘れ物をした事実を隠したり、嘘をついたりするようになってしまいます。

忘れ物には、小言をいってしまいたくなるものですが、叱りすぎるのではなく、「どうすればよかったのか」「次からどうすればよいか」と振り返りと予防策を話し合うようにしましょう。

忘れ物を届けてばかりだと行動変容が起きない

子どもの忘れ物に気づいた際、慌てて学校に届けにいくということもあるでしょう。忘れ物によっては、授業参加に欠かせない場合や、他の子に迷惑がかかることもあるため、ある程度は仕方がありません。とはいえ、頻繁に保護者が届けてしまうのは考えものです。

なぜなら、保護者が届けてしまうと子どもは忘れ物をして困り果てる経験にはならないから。失敗経験を糧に行動を変えていくというマインドチェンジが起こらないためです。

心を入れ替えて行動変容を起こすためのショック療法として、時には忘れ物を届けない勇気も保護者には必要です。

保護者が準備を手伝いすぎるといつまでも自分でできない

忘れ物を防ぐために、つい保護者主導で準備を行ってしまうことはありませんか? 子どものためを思っての行動が逆効果となることもあるので注意が必要です。

準備をする主体は、あくまで子ども。保護者はサポート役です。それなのに、保護者主導で準備をしていては、子どもは「忘れ物をしないようにしよう」と当事者意識を持つことができなくなってしまいます。

それどころか、仮に忘れ物が発生した際も、保護者のせいだと責任転嫁してしまうようになる危険性もあります。

子ども主導で入念に準備をさせ、保護者は点検などのサポート役に徹するように心得ておきましょう。

まとめ & 実践 TIPS

忘れ物は、一朝一夕でなくせるものではありません。子どもが忘れ物を予防できるようにするには、保護者のサポートが不可欠。保護者も一緒に準備や点検を何度も繰り返すことで、子ども自身も「忘れ物をしないための行動」を内面化することができるようになります。
その際、あくまで主体は子ども。間違っても保護者主導で準備を行うことがないように気をつけましょう。どうしても忘れ物が減らない場合は、保護者が声をかけてチェックリストを作成させるのもよいでしょう。

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