「良かれと思って」が子どもの自立を妨げている?! 先回り育児をやめてみよう

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子どものことが心配で、つい先回りして手を出してしまうことってありますよね。実は、その行動が子どもの自主性や自信を奪っているかもしれません。「先回りなんてしてない」というあなた。こんなことをしていませんか?

この記事のポイント

ついついしてしまう先回り行動

先回り育児というと、「子どものことをあれもこれもやってあげる」という過保護な行動をイメージするかたも多いでしょう。でも、実は無意識にしている行動の中にも先回りになっていることがあるのです。たとえばこんな行動。

・「忘れ物は? あれは持った?」と、忘れ物をさせないように声をかける
・「寒いでしょ? 上着を着なさい」「暑いでしょ? もっと薄着にしないと」と、子どもの意見を聞かずに誘導する
・「こうした方がいいよ」「そうじゃない」と、遊びや勉強に口を出す
・「こっちの方が好きでしょ」「それよりもこっちが似合うはず」と、おもちゃや服の好みを決めつけてしまう

こういったことを、何気なくやっているかたも多いのではないでしょうか? 実は、これも先回り育児。もちろん、お子さまのことを思っての行動なので、ゼロにするのは難しいですし、絶対NGというわけではありません。でも、あまり多すぎる場合は注意が必要。

もしかすると、子どもは「そうじゃない」「自分で決めたい」と思っているかもしれません。それなのに、自分の本当の気持ちを言い出せなくなっているのかも……。そして、こういったことが増えると、自分で決めたり考えたりすることができなくなる可能性もあります。

子どものアクションを待ってみよう!失敗も経験させて

「先回り育児をやめる」というのは、「子どもを助けてはいけない」ということではありません。助けるタイミングを変えるということです。先回りせず、子どもが何かしらのアクションをするまで待ってみましょう。たとえば勉強。先に教えてしまうのではなく、子どもが「ここがわからない」と聞いてきたら教えてあげます。困る前に助けるのではなく、困った後に助けることが大切です。

もし自分から言い出せないお子さまなら、「困ったら助けるから呼んでね」と一声かけておけばOK。あとはぐっとこらえて待ちましょう。子どものアクションを待つことで、必要のないサポートもあったということに気付くはずです。

もちろん、先回りをやめれば失敗することもあります。でも、その失敗も大切。どうしたらよいか、何を変えればよいか、そういったことを自分で考えるきっかけになります。小さな壁を乗り越える経験をすることで、いずれ来る大きな壁にも立ち向かっていけるようになるはずです。

でも、時には甘えさせてあげることも大切。「先回り」と「甘えさせる」ことは違うので、上手に使い分けましょう。もちろん、危険なことは先回りも必要です。

忙しい時は先回りもOK! でも子どもを理由にはしないで

忙しい中で、子どものアクションを待つのは大変です。先回りを自覚しながらやっているかたもいるはず。家庭の状況、お子さまの性格もありますから、先回りをすることがあってもよいでしょう。

でも、一つだけ心がけてほしいことがあります。それは、「あなた(子ども)のため」と思わないこと。先回りは、大人が勝手にやっている行為です。だから、その責任は大人にあります。朝忙しいなら、「保育園に遅れちゃうと困るからやってあげる」ではなく「仕事に遅れちゃうからママがやるね」と伝えましょう。子どもの服を買う場面なら、「こっちの方が似合うはず」ではなく「パパはこっちの方が好きだな」と伝えましょう。そうすれば、同じ行動でも意味が変わってきます。もちろん、余裕がある時はお子さまのアクションを待ってあげましょう。

まとめ & 実践 TIPS

「失敗しないように」という気持ちもあれば、忙しいがゆえにやってしまう先回りもあります。ゼロにすることは難しいですが、もし先回りをする時は子どもの自主性を尊重することを忘れないようにしてください。保護者のかたが思う「良かれ」が、子どもにとって本当に「良かれ」になっているのかを考え、行動してみましょう。

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