「習い事をやめたい!」と言われたらどうする? 親が持っておきたい視点と3つの対応方法
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「習い事をやめたい!」突然子どもに言われて、戸惑った経験はありませんか? 子どもの気持ちを尊重したいと思いつつ、やめグセがつくことが心配でどうしてよいか迷ってしまうこともあるかもしれません。やめたいという子どもの心理を踏まえて、保護者はどう対処していくのが良いのか考えていきましょう。
子どもが習い事をやめたい理由に応じた対応を
子ども自身がやりたいといって始めた習い事なのに、やめたいと打ち明けられると、保護者としては複雑な気持ちになるものです。「自分で決めたことは、最後までやり遂げてほしい」そんな思いもあるかもしれません。
一体、子どもはなぜ習い事をやめたいと言い出すのでしょうか? その理由は大きく3つに分けられます。理由に応じた対応ができるようにしていきましょう。
・他に興味を持つものができたから
様々な情報に触れ、友達も増えていく中で、子どもの興味の対象は増えていくものです。スイミングを習っているけど、友達と一緒にやれるサッカーにも挑戦してみたいというように、新しく気になるものができるのは自然なことです。
この場合は、「習い事をやめたい」といった点ばかりをネガティブにとらえるのでなく、新しい興味の対象ができたことをポジティブとらえた対応をするとよいでしょう。
・上達せず楽しくないから
ピアノやダンスなど、頑張って練習してもなかなか上達しないこともあるものです。そんなとき、子どもは落ち込んだり、楽しいと感じられなくなったりしてしまいます。さらには、他の友達と自分を比べて劣等感を抱いてしまうようなケースもあります。
こういった場合は、自信を取り戻してあげられるような声かけが必要です。これまで頑張ってきたプロセスや、以前と比べてできるようになったことを褒めることで「自分は頑張ってきた」と思え、「もう1度頑張ろう」と気持ちを立て直すこともできます。
・一定の効果が出て満足したから
スイミングで目標としていた距離を泳げるようになったなど、達成感を得られて満足したためやめたいと言い出すこともあります。
この場合は、これまでの頑張りを認めたうえで、今後どんなことがしたいのか考えるように働きかけるとよいでしょう。今の習い事で新しく目標設定することで続ける気持ちがわいてくることもありますし、別のことを頑張りたいということもあります。いずれの場合も、子どもは新たな目標に向けて前向きに歩き出すはずです。
やめグセがつく、逃げグセがつくは誤解!
やり始めたことをやめるというのは、やめグセがつくようで保護者としても気になってしまうものです。でも、合う合わないをつかんだり、一定の目標達成をしたりしたため、やめるというのは生きていく上でも必要なスキルとも言えます。
今は昔に比べても選択肢の非常に多い時代。習い事は、たくさんの選択肢の中から自分に合うもの、好きなものを見つけるプロセスとも考えられます。
また、途中でやめたところで経験がゼロになるわけではありません。身に付けたもの、学んだことは子ども自身の財産となっていくはず。やめることを、そこまでネガティブにとらえる必要はありません。
何より、やりたくないこと、ストレスのかかることを無理に続けることのほうが子どもへの悪影響が心配です。
まとめ & 実践 TIPS
突然子どもから「習い事をやめたい」と言われたら、保護者は焦ってしまうものです。とはいえ、きちんと理由を説明し、次にどうしていくかの目標設定ができれば、仮にやめることになった場合も、発達面の問題はありません。
やめるにしても続けるにしても、大切なのはこれまでの振り返りをすること、そして次の目標を設定することです。やりっぱなしにするのでなく、身についたスキルや力を考え、成長を実感し、次の一歩を踏み出すこと。それができれば、経験を糧にして、さらなる成長をすることができます。
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