幼児期のしつけはどうしたらいい? 子どもの「しつけ」スタートガイド

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お子さまの行動範囲が広がると気になりはじめるのが生活習慣の「しつけ」。過度に厳しいしつけをするつもりはなくても、最低限「やってほしくないこと」を教えるのはいつから、どのようにすればよいのでしょうか?
子どもへの「しつけ」を始める際の方法や注意点についてご紹介します。

この記事のポイント

赤ちゃんの好奇心はいつまでOK? 「しつけ」で何を教えたいのか考えよう

「しつけ」という言葉のイメージには、厳しく礼儀作法を教える……というものもあるかもしれませんが、ここでいう「しつけ」とは、シンプルに「習慣づけてほしいことや、やってほしくない行動を教える」ことです。「おはよう」「おやすみ」というような自然な挨拶ができるようになることも、しつけの1つといえます。

例えば、絵本の正しい扱い方を知ったうえで生まれてくる赤ちゃんはいません。大切にしてほしい絵本を、投げたり破いたり。このような、赤ちゃんの本能や好奇心による行動は、いつから制止するべきなのでしょうか。

意思疎通のできない赤ちゃんに、ガミガミと「ダメよ」と言い聞かせても効果は期待できません。例えば絵本を破きそうになったら、「絵本は読むものだから、こっちの紙をびりびりしてみようか」と声をかけ、捨てる予定の新聞紙と絵本とをすり替えるなど、お子さまの好奇心を邪魔しない程度に「やってほしくないこと」を示してみましょう。赤ちゃんの期間は、お子さまの好奇心を見守りつつ、良い行動・悪い行動を教えたり、見せたりする期間ととらえるとよいでしょう。

1歳前後から始めるしつけのコツは「叱らず」「語りかける」こと! 感謝の言葉も伝えよう

お子さまが1歳に近づくと、まだ意思疎通は難しくても保護者の言葉を少しずつ理解できるようになります。しかし「しつけ」といっても、お子さまが望ましくない行動をとったとき、厳しい言葉をかけることや叩くことは効果的ではありません。

日常会話のなかで、「やってほしくない行動」「とってくれると嬉しい行動」について話すようにするとよいでしょう。いわゆる「イヤイヤ期」が始まり自己主張が激しくなる前に、保護者の語りかけに対して耳を傾けてくれるような関係を築いておくことがおすすめです。

「食事をするところだから、テーブルには登らないでね」「病院は遊ぶ場所じゃないから、走らないでね」など、やってほしくないことを具体的に伝えるようにしましょう。逆に、食事の際「椅子に座れたね」周りの子とのかかわりのなかで「おもちゃを貸してあげられたね」など、できたことを言葉にして認めてあげることもしつけのひとつと言えます。

また、お子さまが保護者の話を聞くことができたら「聞いてくれてありがとう」という感謝の言葉を伝えるのも忘れないようにするとよいでしょう。

保護者の方針がブレないように要注意

保護者にとって「場面に応じた適切な行動を取れる子どもになってほしい」という思いは共通でも、大人たちそれぞれが育ってきた環境は異なるため、「しつけ」に対する考え方は様々です。

祖父母などほかの大人がいる場面では、お子さまの行動について「注意する大人」と「注意しない大人」がいると、お子さまとしてはどの行動が正解なのか分からなくなってしまいます。

人によって「しつけ」に対する価値観は異なるからこそ、しつけの方針をあらかじめ両親で話しあっておき、かかわる大人に共有をしておきましょう。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまが「やってほしいこと」「やってほしくないこと」を少しずつ理解し行動してくれるようになると、お子さまを無駄に叱ったり声を荒げたりするような機会を減らすことができます。「しつけなければ」「こういう子にしなければ」と保護者が気負うのではなく、長い目でみてお子さま自身が様々な場面で「どう行動すべきか」を選択できる人になっていけるようサポートできるとよいですね。

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