しつけの基礎は0歳児から! 親子間の信頼関係を育てよう

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お子さまへの「しつけ」は、何歳から始めるべきというものではなく、しつけなければならない必須項目があるものでもありません。しかし、「社会のルールやマナーを教えるのは子どもが言葉を理解してからでいい」と自由にさせていると、保護者の声かけが理解できる頃にはお子さまがイヤイヤ期に入っていて大人たちが苦労する……ということがあります。だからこそ、しつけの基礎となる「親子の信頼関係」は、0歳児の頃から意識して育むことが大切です。

この記事のポイント

【しつけを本格的に始める前に】親子の信頼関係づくりをしよう

しつけをするなかで、お子さまの好奇心を制して「やってはいけないこと」「危険だから制すべきこと」を伝えなければならない場面も出てくるでしょう。そんなときに大切になるのが、親子間の信頼関係です。

親子の信頼関係とは、「甘えたいときに甘えられる存在」「すべてを頭ごなしに否定されるわけではなく、要望をかなえてくれようとする」「人格を否定されるような言葉ではなくダメな行動を具体的に教えてくれる」というようなことから形成されていきます。

普段は「いいよ」「大丈夫だよ」とたくさん肯定してくれる大人だからこそ、大人が「ダメ」と言うことは「ダメ」なのだということをお子さまが理解できるようになっていると、しつけの場面でのストレスを軽減することができるでしょう。

0歳児との信頼関係は「スキンシップ」と「声かけ」で育む!

保護者と子どもとの人間関係づくりは、言葉が通じない0歳児の頃からスタートします。まずは抱っこによるスキンシップによってお子さまは安心感を得ることができます。

0歳の赤ちゃんとの信頼関係は、スキンシップに加え、日々一緒に過ごすなかでの自然なやりとりでも育まれます。穏やかな声かけによって、赤ちゃんは安心感を得ることができます。また自我を主張することを保護者が受け入れてくれることで、「自分のことを受けてもらえるんだ」という安心感を積み重ねることでき、信頼関係づくりにつながります。

お子さまをあやしながら「今日はご機嫌だね」「大きい声で泣けるようになったね」などと声をかけたり、離乳食がスタートしたら「残さずいっぱい食べたね」「好き嫌いせず食べてくれて嬉しいよ」と様子を褒めたりするなど、ポジティブな言葉をかけることを心がけましょう。

1歳が近づいてきたらしつけにつながる声かけを始めよう

1歳頃の子どもは、言葉の発達に個人差がありますが、かけられる言葉の意味を少しずつ分かり始めます。このタイミングは、しつけにつながる声かけを始めやすい時期です。

声かけの例としては、お子さまが食卓に足をかけたときに「ごはんを乗せるところだからやめようね」と説明しながら行動を制する…というように、ただ「ダメ!」というのではなくなぜダメなのかもセットで伝えるようにするのがおすすめです。もちろん一度では分からなくても、繰りかえすことでお子さまも理解してくれるようになるでしょう。

ただし、あくまでも「行動の良し悪しをコミュニケーションのなかで教える・言い聞かせる」ということが大切です。子どもが叱られて理解できるのは2~3歳頃からと言われており、仮にその年齢だとしても「叱られる」ということはお子さまにとっては恐怖心を植えつけてしまうばかりで、言われていることの内容がより理解できなくなってしまうということにもなりかねません。保護者は特に、自分たちの感情にまかせて接することがないよう意識する必要があるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

「しつけ」という言葉に抵抗はあったとしても、公共の場でお子さまに対して声を荒げるのは避けたいと思うことはあるでしょう。日々コミュニケーションをとるなかで自然と大切なことを教えられるよう、まずは赤ちゃんの頃から「親子の信頼関係を育む」ということを意識されてみてはいかがでしょうか。

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