お絵描きが算数につながる? 空間認識能力や才能を育む遊び方と注意点

  • 育児・子育て

お子さまが描いたお絵かきが、少しずつ形のあるものになり、何を描いたのかがわかるようになってくると、お子さまの成長を感じることができますね。お絵かきは遊んでいるうちに徐々に絵が上達するだけでなく、空間認識能力を育むなどさまざまな効果が期待できます。今回はお絵描き遊びのメリットや、小さなお子さまとお絵かきをする際の注意点などをまとめてみました。

この記事のポイント

お絵かき遊びは空間認識能力を育める

絵を描く時には、物の輪郭だけでなく奥行きを頭の中でイメージしながら描きます。お子さまが小さいうちは立体を線で表現することは難しいですが、お絵かきをしているうちに、無意識に立体的なものとして捉える力が身についていくのです。これにより物体を立体的なものとして捉えることができる、空間認識能力を育むことができます。

空間認識能力は、算数の図形の問題の理解にも役立つので、入学前に育てておきたい能力の一つです。空間認識能力は、お絵かき遊び以外にも、パズルやブロックなどで遊ぶことでも高めることができます。

  • お絵かきは奥行きをイメージしながら描く
  • 空間認識能力とは物を立体的に捉える能力
  • 空間認識能力は図形問題の理解に役立つ

お絵かき遊びにはメリットいっぱい

お絵かき遊びは空間認識能力を高める以外にも、さまざまな効果が期待できます。

指先のトレーニングは脳の発達を促すといわれています。そのため手指を繊細に動かすお絵かきは、この指先トレーニングにピッタリの遊びといえるでしょう。小さいうちからお絵かきをたくさんしていると、自分の腕や手をコントロールする方法も身に付くので、文字の習得もスムーズになります。

また最初はなぐり描きからスタートするお絵かきですが、成長とともにさまざまなものを観察して描けるようになります。観察しながら五感を鍛えたり、色彩感覚を養ったりすることもできるのです。

  • 指先トレーニングで脳の発達を促す
  • 観察しながら描くことで五感を鍛える
  • たくさんの色に触れ色彩感覚を養える

幼児とお絵かき遊びをする際の注意点

小さなお子さまとお絵かき遊びをする時には、年齢に合った用具を選ぶようにしましょう。筆圧が弱いうちはクレヨンや水性マーカー、描くことに慣れてきたら鉛筆や色鉛筆を使うとよいでしょう。クレヨンは口に入れる心配があるうちは、自然由来の素材のものを選ぶと安心です。

汚れてもよい服に着替え、テーブルや床が汚れないように新聞紙やブルーシートなどを下に敷いて事前に対策をしておくと、思いっきりお絵かきを楽しむことができます。

描いたものを否定したり、汚したことを注意したりすることで、お子さまがお絵かきを嫌いになってしまうことがあります。自由に楽しく描けるよう、温かい目で見守っていきたいですね。怪我や事故のないよう、保護者の目の届くところで遊ばせることも徹底しましょう。

  • 年齢に合った用具を選ぶ
  • 汚れてもよいように事前に対策を
  • 自由に楽しく描けるよう否定せずに見守る

まとめ & 実践 TIPS

お絵かきはただ絵が上達するだけでなく、さまざまな能力を育むことが期待できる遊びです。徐々に成長していく中で、時には上手に描けなかったり何を描いてよいかわらかなくなったりしてお絵かきに苦手意識を持つこともあるかもしれません。

そのような時には優しくアドバイスし、親子で一緒にお絵かき遊びを楽しめるとよいですね。絵の具を使用したり、紙以外のものに描いたりと、いつもと少し違った遊びかたをしてみると、お子さまの興味を引くことができるかもしれません。

お子さまが自由に想像力を膨らませ、楽しく描けるようサポートしていきましょう。

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