小学生にお小遣いは必要? 大事にお金を使ってもらう方法とは

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小学生になった子どものお小遣いはどうしていますか。
毎月のお小遣いはどのくらい渡すのがいいのか、お年玉は子どもに管理させても大丈夫なのかなど、いろいろ考えることはたくさんあります。

小学生ぐらいになると、自分でお金を使ってお買い物をしてみたいという気持ちをもつ子どもも増えてきます。なので、きちんとしたルールやお金の使い道などをどう説明するのがいいのか考えてみましょう。

この記事のポイント

小学生にあげる「お小遣い」の方法と相場

お小遣いをあげる年齢は各家庭それぞれです。
まずは、子どもに渡すお小遣いの方法について3つのタイプに分けてご紹介します。

①毎月決められた金額をもらうタイプのお小遣い

毎月決められた金額をもらうタイプのお小遣いは、親が決めた金額を定期的に渡す方法です。
このタイプを活用しているご家庭は多いと思います。
金額の決め方としてはいろいろありますが、例えば小学校低学年・中学年は500円にして、高学年は個人やお友達とお買い物をする機会も増えるので1000円にするなど、子どもの状況や環境によって変えていくことが重要です。

②その都度もらうタイプのお小遣い

その都度もらうタイプのお小遣いは、何か欲しいものがあったときに子どもが親にお願いしてお小遣いをもらう方法です。
子ども自身が、親に欲しいものについて話しをしなくてはいけないので物によっては買ってもらえない場合もあるかもしれません。ですが、無駄にお金を使ってはいけないという意識は強くなりそうです。

③報酬タイプのお小遣い

報酬タイプのお小遣いは、テストで良い点が取れたときやお買い物、家事手伝いなどをしてお小遣いをもらう方法です。
何かをした結果、報酬を得ることができるので、お金をもらうのは楽ではないと子どもの頃から身につきそうです。なるべく子どもが簡単にできることで、お小遣いがもらえるようにしてあげましょう。①の毎月決められた金額をもらうタイプの方法と合わせてお小遣いをあげるのもよいと思います。

小学生のお小遣いの相場は、大体1000円未満のご家庭も多いようです。
問題になってくるのは金額設定ですが、子どもの成長に合わせて必要な金額を考えなくてはいけません。交友関係や行動範囲なども年齢と共に変化していくので臨機応変に対応することが大切です。

いろいろ考えるのが難しい、もっと簡単に決められないか……と思ったときは「学年×100円」という金額設定もおすすめです。
これだけだと、お小遣いが足りない場合もあるので3つのタイプのどれかと組み合わせて足りない部分をフォローするという方法もあります。

次に、「お小遣い」「お年玉」を大事に使ってもらうにはどう子どもに教えたらいいのか考えてみましょう。

お金を大事に使うことを教えるにはどうしたらいい?

毎月のお小遣いと、年始にもらえるお年玉、どちらも子どものお金であることは間違いありませんが、ただお金を渡すだけでよいのでしょうか。
将来、お金の使い方に困らないためにも子どものうちから大事に使う方法を教えておきましょう。

まずは、子どもが簡単に始められそうな方法を確認してみましょう。
・お小遣い帳をつける
・欲しいものがあったときは計画を立てる
・お小遣いの中でやりくりすることで品物の価値と値段を知ることができる
・お財布の中のお金を確認して子ども自身がお買い物をする

この中でも、お小遣い帳を記入する方法は大人になっても役立ちそうです。
お小遣い帳をつけることで、いつ、どこで何にお金を使ったのか、残金はいくらかなどを目で見て確認することができます。お金の使い道を振り返ることで大事に使わないといけないなと身を持って体験することができます。

自分の持っているお金を使ってお買い物をすれば、手元に残るお金は減ります。欲しいものがあっても、品物の値段より所持金が少なければ買うことはできません。
大切に使わないと、欲しいものも手に入らない、何でも買えるわけではないことを子どもの頃から知っておくと計画的にお金を使えるようになります。

子どもに正しい金銭感覚を伝える方法

子どもに正しい金銭感覚を覚えてもらう方法として、使える金額をきちんと子どもに把握させる必要があります。とくにお小遣いとは別にもらえる「お年玉」については、金額が大きいので子どもが管理することに不安を感じる保護者も多いと思います。

もし、子どもが自分で管理したいという場合は「お年玉」を何に使うのか、使う前に保護者に相談してほしいことを子どもに伝えておきましょう。

子どもに正しい金銭感覚を知ってもらいたい場合は、やはり自己管理をさせることが一番勉強になります。
お小遣いを子どもに渡し自分で管理をさせる、欲しいものがあったときはコツコツお金を貯める(貯金)、お金が足りなくて諦める(我慢)、本当に欲しいものが高くて買えないけれど似ているものなら買える(妥協)……といったように、子どものうちから「貯金・我慢・妥協」を身につけることで、お金は必要なときに使うのが重要だということを知るようになるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

子どもにお小遣いを渡すようになった場合は、お小遣いの使い道を保護者が口出しするのは少しだけ我慢したほうが子どもも勉強になります。

いろいろなものを買いすぎて、手元にお金がなくなってしまったとき「この前買わなきゃよかった」「これ必要なかったかな」と無駄にお金を使ってしまったことを後悔するかもしれません。

何に使うかというのも大切なのですが、子どもには「どう使うのか」ということを一番に覚えてほしいですね。

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