「すみません」を「ありがとう」にすればこんなに違う! 子どもも大人も幸せになる言葉

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ちょっとした時に「すみません」と言うこと、多いのではないでしょうか。「ありがとう」の代わりに使っていることもあるかもしれません。いろんな場面で使えて便利な「すみません」。でも、子どもはどのように感じているのでしょうか。

この記事のポイント

なんで謝るの?「すみません」と言ってしまう日本人

子育て中によくある場面を想像してみましょう。お子さまを連れて、お店から出る時。手がふさがっているのを見た通りすがりの人が、ドアを開けてくれました。そんな時あなたは、「すみません」と言いますか? それとも「ありがとうございます」と言いますか?

恐らく「すみません」という人が多いのではないでしょうか。子育て中の保護者のかたに限らず、日本人特有の使い方といってもよいかもしれません。申し訳ないという気持ちと感謝の気持ち、どちらも表すことのできる「すみません」は、とても便利ですよね。

しかしこのやり取り、子どもはこんなふうに思っているかもしれません。「ママは悪いことをしたの?」「何で謝ってるの?」と。子どもにとって「すみません」は、謝罪の言葉。大人の真似をして使うことはありますが、その言葉の意味を本当に理解するのはまだ先でしょう。だから、感謝の場面で多用していると、子どもは混乱してしまうのです。

それだけでなく、「すみません」と言われた相手にも、そして自分自身にも、マイナスになっている可能性があります。

マイナスな「すみません」からプラスの「ありがとう」にチェンジ

先ほどの、ドアを開けてもらった場面。相手の人はなぜそのような行動に出たのでしょうか。きっと、親切心でやってくれていることがほとんどのはずです。

そんな時「すみません」と言われると、「親切をしたのに悪かったかな」とマイナスな気持ちになってしまうことがあります。言った自分自身も、「相手に悪いことをさせてしまった」という気持ちに。それを聞いていた子どもも、「ドアを開けてもらうのは悪いことなのか」と思うかもしれません。なんだかみんながマイナスの気持ちですよね。

では、「ありがとう」に変えてみたらどうでしょうか。相手は「親切をしてよかった」という気持ちになり、自分自身も「親切をしてもらって嬉しい」と思うことができます。子どもも「あの人は良いことをしてくれたんだ」と思うでしょう。

意味は同じでも、感じ方がこれだけ違います。もちろん「すみません」でも喜んでくれる人はいるでしょう。しかし、いろんな意味が含まれるため、聞いた人によって解釈が異なってしまいます。それなら、シンプルに「ありがとう」と伝えた方が間違いないですよね。

仮に相手が「面倒だな」と思ってドアを開けていたとしても、お礼を言ってもらえば気分は変わるはず。「ありがとう」はみんなが嬉しくなる魔法の言葉なのです。

ちょっとずつでよいから意識してみよう

「すみません」が口癖になっている人も多いでしょう。突然直すのはなかなか難しいものです。そんな時は、「すみません」と言った後でもよいので「ありがとう」を付け加えてみましょう。これを続けていくだけで、少しずつお礼を言うことに慣れてくるはずです。

また、相手の反応もぜひ見てみてください。「すみません」の時とはきっと違ってくるはずです。「いいえ」と返してくれたり、黙っていても微笑んでくれたり……。中には驚いた顔をする人もいるかもしれません。でも、怒る人や嫌な顔をする人はきっといないはずです。

「すみません」ではなく、「ありがとう」でよい場面は、きっとたくさんあります。少しずつでよいので、変えていってみませんか?

まとめ & 実践 TIPS

もちろん、悪いことをしてしまったら謝らなければなりません。でも、そうでない場面もたくさんあります。ちょっと勇気を出して、「すみません」を「ありがとう」に。申し訳なさではなく、嬉しさを伝えてみましょう。

また、子どもも大人の姿をきっと見ています。どういう場面でお礼を言えばよいのかも、自然と学んでいってくれるでしょう。

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