ごっこ遊びはいつから始まるの?年齢に合ったおもちゃを選べばもっと楽しくなる
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子どもたちが大好きなごっこ遊び。でも、ごっこ遊びはいつから始まるのでしょうか。そして、どんな遊びをごっこ遊びと呼ぶのでしょうか。ごっこ遊びに詳しくなれば、おもちゃ選びも変わってくるかもしれません。年齢に合わせたおもちゃ選びのコツを紹介します。
ごっこ遊びの始まりは1歳ごろから
ごっこ遊びというと、どんなものをイメージしますか? 恐らく「おうちごっこ」や「ヒーローごっこ」など、役割を決めて遊ぶものではないでしょうか。でも、こういった遊びをするもっと前から、ごっこ遊びは始まっているのです。
始まりは1歳ごろ。たとえば、お子さまがおもちゃを耳に当てて「もしもし」と電話の真似をしているのを見たことはありませんか? これがごっこ遊びの始まり。「見立て遊び」「つもり遊び」とも呼ばれ、大人の真似をして遊ぶものを指します。
他にも、お皿を並べて食べる真似をしたり、空のコップで飲む真似をしたり、袋を持ってお買い物の真似をしたり……。そこにないものをイメージして、本当にあるように表現します。
でも、このころはまだ一人遊び。ここから少しずつ人との関わりが増えていき、一般的にごっこ遊びと呼ばれる形に変化していくのです。
年齢に合ったごっこ遊びのおもちゃを選ぼう
年齢を重ねるとともに変化していくごっこ遊びの形。その時々に合ったおもちゃを選べば、もっと楽しむことができます。今のお子さまにはどんなおもちゃを選んだらいいのか、参考にしてみてください。
・1歳過ぎ
先ほど紹介した「つもり遊び」や「見立て遊び」をする時期。この時期のおもちゃは、普段大人が使っているものや、お買い物のときに見かけるものなど、身近なものをモチーフにしたものがおすすめです。
具体的には、電話やお化粧道具、食器や食べ物のおもちゃ。複雑なものではなく、シンプルな構造のものでOKです。また、特別なおもちゃがなくても、積み木やブロックで十分イメージを膨らませることができます。
・2歳頃から
一人遊びから、少しずつやり取りができるようになってくる時期。でも、まだしっかり関わって遊ぶ時期ではありません。そのため、集団遊びというよりは、一対一で遊べるもののほうがよいでしょう。お料理セットやお買い物セットなど、二人で遊べるくらいの量のおもちゃがおすすめです。
1歳ごろに使ったおもちゃをちょっと増やしてあげるだけでもOK。食器を二人分にしたり、食べ物の数を増やしたり、電話を二台用意したりという感じです。言葉でのやり取りもどんどん増やしていきましょう。
・4歳頃から
一対一から、集団での遊びに変化してくる時期。役割を細かく決めたり、ルールを作ったりして遊ぶこともできるようになります。
また、世界観も広がっていきます。たとえば、食卓だけをイメージしていたところから、おうち全体に。お花屋さんだけだったところから、パン屋さんやおもちゃ屋さんなど複数のお店が集まる複合施設に。そこにヒーローも登場するかもしれません。
このころは、いろんな種類のおもちゃがあると楽しめます。でも、ごっこ遊び専用のおもちゃでなくても大丈夫。段ボールや空き箱、レジャーシートなど、お家にあるものなら何でも遊び道具になります。おもちゃに限定せず、いろんなアイテムを出してあげると遊びが広がるでしょう。
ごっこ遊びはいつまで続くの?
「もう小学生になるのにごっこ遊びをしていて心配」という保護者のかたもいるかもしれません。でも、ごっこ遊びは、何歳までという決まりはありません。
好きなお子さまであれば、小学生や中学生になっても何かしらのごっこ遊びを続ける可能性があります。お人形を着せ替えて並べたり、ゲームの世界で誰かとやり取りをしたりするのも、ごっこ遊びの延長ともいえますよね。
禁止する必要はありませんが、本物に変えられるものはどんどん経験させてあげるといいでしょう。たとえば、おままごとで料理をするのが好きなら、実際に料理をお手伝いしてもらうという感じです。「本当の料理を作ってみたかった」というお子さまもいるかもしれません。興味があれば、ぜひ本物にチェンジしていってみましょう。
まとめ & 実践 TIPS
子どもたちのイメージで展開していくごっこ遊び。楽しいだけでなく、子どもの想像力を膨らませ、コミュニケーション能力も鍛えることができます。生活にそのまま生かせることも多いです。
一緒に遊べば、きっと子どもの観察力や発想力に驚くはず。忙しい毎日ですが、時々じっくりごっこ遊びをしてみると面白いかもしれませんね。
出典:厚生労働省「保育所保育指針解説書」
URL:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04b_0001.pdf
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