幼稚園面接で大切にしたいポイント、服装について
お子さまが初めて触れる社会だからこそ、幼稚園選びを慎重に行う保護者のかたは多くいます。幼稚園を受験するとなれば、乗り越えなければならないのが面接です。しかし、まだまだ幼いお子さまが、面接の場で礼儀正しく振る舞えるのか、知らないおとなを相手にした時にきちんと対話できるのか、不安でいっぱいですよね。
ここでは、幼稚園面接の目的や注意点などについてご紹介します。
幼稚園面接を行う目的
面接を行う大きな目的は、入園を志願するお子さま、ご家庭の教育方針が、幼稚園の理念や方針と合致しているかどうかを確かめることです。
入園してから幼稚園の方針に違和感を覚えたり、入園したことを後悔したりする結果になってしまってはお互いにとってよくありません。そのため、面接でさまざまな質問をお子さまと保護者のかた両者に投げかけ、ひとつひとつすり合わせを行うのです。
面接官は1日に何人ものお子さまを見るわけですから、マニュアル通りの回答はすぐに見抜かれます。面接で知りたいのはありのままのお子さまの姿です。そのため、お子さまには相手の目を見て、自分の言葉で誠実に回答することが求められます。
また、ご家庭の環境や保護者のかたの人柄を知りたいという目的もあるため、保護者のかたも同様に誠実であることが求められます。オムツがとれていない、好き嫌いがある場合なども、正直に回答しましょう。
幼稚園面接の準備で大切なことは?
◆まずは幼稚園の理念を理解すること
お子さまがきちんとあいさつや質問への受け答えができるよう事前に練習することも大切ですが、まず行うべきなのは幼稚園の教育方針をしっかりと理解することです。前述したように、幼稚園面接はお子さまが志望する幼稚園に合うか、お互いの教育方針が合致しているかを確認する場です。つまり、志望する幼稚園にとって相応しいお子さま、家庭であることを、幼稚園が知りたいポイントに沿って自己紹介する場でもあります。まずは、受験する幼稚園の理念や教育方針を把握したうえで臨みましょう。説明会や見学会、体験入園も、幼稚園の実際の雰囲気にふれられるよい機会ですので、親子で参加してみるとよいでしょう。
◆礼儀作法は早い時期から準備を
面接中だけでなく、面接前後の行動もつぶさに見られます。行儀や礼儀作法は一朝一夕で身につけられるものではありません。長い時間をかけ、体で覚えてこそ、自然と礼儀正しく振る舞えるものです。受験をすると決めたら、なるべく早くトレーニングを始めましょう。お子さまは保護者のかたの言動をまねするのが大好きですので、保護者のかたもふだんからお子さまのお手本となるよう意識することを心がけたいですね。
◆保護者のかたの立ち居振る舞いも大切
面接の際は、保護者のかたも好感をもたれるあいさつや立ち居振る舞いができているか確認しましょう。ビジネスシーンなどでプレゼンテーションに慣れている保護者のかたもいると思いますが、幼稚園の面接においては必ずしも有利とは言えません。先にも述べたように、大切なのは誠実であることです。面接官の質問をしっかりと受け止め、意図を理解したうえで、自らの言葉で語ることが重要なのです。
また、敬語が正しく使えているかも大切なポイントになります。今一度、勘違い敬語や過剰敬語を使っていないか、面接対策本などを活用し見直してみましょう。
幼稚園面接の服装は?
◆落ち着いて面接を受けられることを念頭に
面接などで幼稚園を訪問する際の服装は、幼稚園側から特に指定のないことが多いようです。だからといってジーンズなどのカジュアルな洋服はやはり不向きといえます。志願するお子さまのほとんどが紺色の服を着る傾向にある幼稚園や、比較的自由な幼稚園など、幼稚園によってもさまざまですので、園の雰囲気を事前に調べておくと安心です。大切なのはお子さまに似合っていること、そして落ち着いて面接を受けられる服装であることです。それらを踏まえ、爽やかで清潔感のある服装を選びましょう。
また、靴は着脱が簡単で、履き慣れたものがよいでしょう。靴ずれなどで痛がってしまうことになれば、面接に集中できなくなります。当日真新しい靴を履かせるのではなく、何度か履いて出かけておくと安心です。
◆保護者のかたの服装にも注意
身だしなみが大切なのは保護者のかたも同様です。紺や黒のスーツを選ばれるかたが多いですが、個性を重んじる幼稚園では、まわりと同じ服装であることがマイナスになることもあります。在園児の保護者のかたに聞いたり送迎時の保護者のかたの服装を確認したり、幼稚園の雰囲気を事前にリサーチすることをおすすめします。
礼儀作法を身につける良い機会でもあると考えて
お子さまにとって初めての受験や面接、緊張しないわけはありません。保護者のかたも同様でしょう。礼儀作法のトレーニングから服装までさまざまな準備が必要ですが、結果がどうであれお子さまの成長を実感でき、親子の絆を深めるはずです。礼儀作法を身につければ役に立ちます。
例え残念な結果になってしまっても、お子さまや子育てが否定されたわけではありません。幼稚園の理念や方針などが、お子さまやご家庭の教育方針などと合わなかっただけです。大切なのは、お子さまがいきいきと幼稚園生活を送ることができることです。ご家庭の教育方針なども含め、お子さまに合う幼稚園を見つけましょう。