2017年の恵方の方角は? 今年も節分の行事を楽しもう!
おなじみの豆まきに加え、最近は恵方巻を食べることも節分のメジャーな行事となりました。年ごとにお願い事をする方角(恵方)が異なりますが、2017年はどの方角かご存じでしょうか。そのほか、節分の行事をより楽しむための雑学を紹介します。
節分の行事に込められた意味を知ろう!
節分というと、「鬼やらい(「福は内、鬼は外」と唱えながら、炒った大豆をまく行事)」がまず頭に浮かびますよね。最近は、太巻きを無言で食べる「恵方巻」を行うご家庭も増えているようです。もともと恵方巻を食べることは関西の風習でしたが、今では全国的な行事として定着してきました。
節分の行事にはさまざまな深い意味が込められています。家族で行事を楽しむ際に意味を知っておくと、子どもに話してあげることができます。
【恵方巻】
まずは最近全国的な広がりを見せる恵方巻から説明します。
●2017年の恵方の方角は?
恵方巻をたべるときは、その年に最も縁起が良いとされる方角、すなわち恵方を向きます。恵方には福徳を司る「歳徳神(としとくじん)」という神様がいるとされており、その方角を向いてお願いをするというわけです。ちなみに歳徳神は、美しい姿をした女神です。
恵方は年ごとに変わり、2017年の方角は「北北西」です。コンパスで方角を調べ、北北西を向いてお願い事をしながら太巻きにかぶりつきましょう。
恵方巻を食べるときは無言でなくてはならないという大切なルールもあります。これは、おしゃべりをすると運が逃げてしまうとされているため。つい話したくなっても我慢して心の中でお願い事を念じましょう。
●家庭で恵方巻を作ってみよう!
最近は節分の時期になると、恵方巻がコンビニなどで大々的に販売されますが、ご家庭で作ると行事がいっそう楽しく感じられるかもしれません。
具材は、七福神に由来して7種類を使うのが一般的とされていますが、こだわらない人も多いようです。これを入れなくてはいけないというルールも特にありませんが、次のような具材がよく使われます。
・シイタケ
・かんぴょう
・キュウリ
・だし巻き卵
・でんぶ
・えび
・うなぎ
他にも、サーモン、カニかまぼこ、ツナ、レタス……など、お子さまの好む具材も使ってみてはいかがでしょうか。
恵方巻は結構大きいですが、小さく切らないように。1本をそのまま食べることで、「縁を切らない」という願いが込められているからです。
【豆まき】
節分のおなじみの行事といえば、豆まき。子どもの頃から当然のように豆まきをしてきたというかたも多いでしょう。
●節分豆は何個食べる?
豆まきの後に年の数の豆を食べるご家庭が多いと思いますが、これには年の数だけ福を取り入れて次の年も健康で幸せに過ごせますようにという願いが込められています。昔は、節分は立春の1日前だったため、現在の大みそかのように考えられていたのです。
豆の数は、満年齢と数え年(満年齢プラス1)のどちらでもかまいません。さらにプラス1個を食べる地域やご家庭もありますが、これは「来年も……」という願いが込められています。
【焼嗅(やいかがし)】
焼嗅という名称は知らなくても、イワシの頭にヒイラギの枝を刺したものは見たことがあるかたも多いのではないでしょうか。これも節分行事の一つです。
●焼嗅も鬼を遠ざける有効な手段!
鬼は豆だけでなく、においがきついものやとがったものも苦手とされています。そこで、イワシの頭を焼いたものにヒイラギの枝を刺した焼嗅を玄関先に置くという風習が生まれました。
焼嗅は材料さえあれば、ご家庭で簡単に作れます。イワシはスーパーや鮮魚店で簡単に手に入りますし、ヒイラギは節分前になると生花店やガーデニング店で販売しているところもあります。
豆まき、恵方巻、焼嗅……今年の節分もご家庭で行事を楽しみながら、家族の幸せと健康をお願いしましょう!