上の子だけじゃない! 赤ちゃん返りは、弟や妹、ひとりっ子だってこんなときに起きる

弟や妹ができると、その兄や姉に見られる「赤ちゃん返り」という現象。ですが、赤ちゃん返りが現れるのは兄や姉だけではありません。弟や妹、さらにはひとりっ子にだって現れることがあります。
そこで今回は、どういった状況になると赤ちゃん返りが現れるのか、詳しく見ていきましょう。

赤ちゃん返りは注目を集めたいために起きる現象

赤ちゃん返りとは、その名の通り、赤ちゃんを卒業したはずのお子さまが赤ちゃんのような行動を取ってしまうことです。

具体的にどのような行動をするかというと、「卒乳したはずなのにおっぱいをほしがる」「オムツが外れたのにオムツをしたがる」「挨拶や返事ができるようになったのにしようとしない」「わざと困らせることをする」「歩けるのにベビーカーに乗ろうとする」「保護者のそばを離れない」「赤ちゃん言葉を話すようになる」などです。

通常2~3歳くらいが多いと言われていますが、特に顕著に現れるのが弟や妹が生まれた兄や姉です。その原因は「注目欲求行動」と言われ、自分も注目してほしいという気持ちが引き起こしているのです。

赤ちゃんができると、保護者は常に赤ちゃんのお世話をしないといけませんし、祖父母やお客様が訪れたときも何かと赤ちゃんに注目が集まりますよね。つまり兄や姉はどちらかと言えば蚊帳の外。今まで独り占めできていた注目が赤ちゃんに注がれてしまうのです。
そこで、自分も赤ちゃんのような行動をすればまたみんなからの注目を浴びることができると思ってしまうのです。

ひとりっ子に起きる赤ちゃん返りの原因は?

しかし、お兄ちゃんやお姉ちゃんだけではなく、弟や妹、ひとりっ子でも赤ちゃん返りが見られるお子さまもいます。「うちはひとりっ子なのに、赤ちゃん返りなんてするのかしら?」と思っている保護者もいるのではないでしょうか。

実は赤ちゃん返りは前述した注目欲求行動の他に、成長する自分への寂しさから現れてしまうケースがあります。例えばトイレトレーニングがうまくいくと保護者もお子さまもうれしいですが、「ひとりでトイレに行くのが寂しい」「親がトイレについてきてくれない」といった感情が芽生えてしまうと、赤ちゃん返りのきっかけとなってしまうのです。

その他にも、保育園や幼稚園に入園したての頃や、保護者が仕事に復帰したときなども赤ちゃん返りが起きやすいと言われています。つまり、「自分が成長することで保護者が離れていくのなら、赤ちゃんに戻ってしまえば離れていかないのでは」と考えているのです。
その他にもひとり部屋を与えられた、熱を出した、といったときにも見受けられます。

無理をさせず、成長を促す言葉で接して

では、こうした赤ちゃん返りにはどう対処するのがいいのでしょうか?
子どもは心と体、そして行動が同じ速度で成長するわけではありません。この場合は成長へのプレッシャーが引き金となっているのですから、まずは急いで成長しなくていいということを伝えましょう。「できなくて大丈夫」「無理しなくていいんだよ」という言葉がよいでしょう。

また、上の子の赤ちゃん返りの場合には、言ってはいけない言葉があります。それは「お兄ちゃんなのに」「お姉ちゃんだから」などの言葉です。
赤ちゃんの方がいいと思って赤ちゃん返りをしているので、この言葉は意味がありません。言葉の達者なお子さまなら「お兄ちゃんじゃないもん!」「お姉ちゃんになんかならない!」という言葉が返ってくるかもしれませんよね。

まずは、赤ちゃん返りをしているお子さまの気持ちを認めつつ、「兄や姉だからこそできる」という経験をたくさんさせてあげましょう。そして「さすがお兄ちゃん」「お姉ちゃんだから何でもできるね」など自覚を促すような言葉でほめてあげましょう。
また、何かを決めるときに優先的に決めさせてあげたり、何かを選ぶときに決定権を与えてあげたりするのもいいでしょう。

成長をよろこび見守りましょう

赤ちゃん返りは言葉にできない、言葉にしたくないお子さまからの何らかのサインです。もちろん病気ではありませんし、精神的な欠陥があったり、極度の甘えん坊だったりということでもありません。

上の子も、弟や妹も、ひとりっ子だって、成長する過程で起きるひとつの現象です。がまんして現状を受け入れるよりも、子どもらしいのです。
長く続くわけではありません。お子さまの成長をよろこび見守ってあげましょう。

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