勉強ができる、やる気が出る環境づくりを!そのポイントとは?
子どもがなかなか勉強をやる気になってくれない…やる気はあってもなかなか集中力が続かない…そんなお悩みを抱えているかたは少なくないのでは。もしかして、環境に問題があるのかもしれません。子どもが、勉強ができる、やる気がアップする環境づくりを考えてみませんか?
勉強は自室でなくてもできる
勉強なんてやる気があればどこでもできると思ってしまいますが、やる気を引き出す環境や集中力が高まる環境というのもあるのです。なかなか勉強がはかどらない、という場合は環境を整えることから考えてみるのもいいかもしれませんね。
たとえば、自室。自分ひとりだけの空間は一見集中できそうです。でも、マンガやゲーム、ベッドなど、誘惑されそうなモノもいろいろ。ついだらだらしてしまい、勉強の手が止まってしまうことも。そんな子どもは、リビングで勉強するのもよいのでは。小学生の間などは、リビングやキッチン脇で勉強をするという子どもも少なくありません。親の目が届く場所であれば、わからないところもすぐ聞くことができ、親にとっても子どもが何をしているか見ながら家事ができるので安心というメリットもあります。
中学生、高校生になると、親の目は必要ないかもしれませんが、リビングなどにあるみんなで使うテーブルなどの横長机は開放感があります。横に広くモノが置けると複数の作業もやりやすくなるのだとか。目の前が散らかっていると集中力が途切れやすいのですが、横であれば視界に入りにくいというのがポイント。また、中学生、高校生といえば複雑なお年頃。部屋に閉じこもってしまってはコミュニケーションもとりにくくなってしまいます。リビングでの勉強は心にも開放感をもたらしてくれるのではないでしょうか。
自室を整えるときのポイント
リビングなど、家族と距離が近い場所で勉強に集中できればいいですが、きょうだいがいたり、来客があったり、リビングで勉強しづらいご家庭もあるでしょう。自室のほうが落ち着くという子どももいると思います。そんなときは、自室の環境を整えてあげることも必要。子どもの自室を整えてあげる際のポイントは…
・部屋の色を考慮する
色にはさまざまな効果があります。とくに勉強に向いている、集中できると言われるのは青。黄色は記憶力をアップ、赤は元気を出したいときなど、色を上手に取り入れてみては?
・室温に配慮する
暑過ぎても、寒すぎても集中しにくいもの。また勉強の際は、部屋全体があたたまるものよりも、ひざかけや足元にカーペットを敷くなど、足元があたたかくなる工夫を。頭がすっきりとして、集中できそうです。
・照明は蛍光灯がおすすめ
白熱灯の柔らかいオレンジの光よりも、勉強のときは少し青みがかった蛍光灯のほうが効果的。手元や文字が見やすく、目にも負担がかかりにくそう。
ただし、あまりに整い過ぎると、子どもが部屋から出てこない…ということにも。また引きこもりを防ぐためには、きちんとした生活習慣を維持することが大事。夜型の生活を許さないようにしましょう。部屋に閉じこもりがちにならないよう、日頃からコミュニケーションも十分取るように気をつけたいですね。そのうえで、集中力が上がる環境づくりも目指してみては。
参照:「子どもを賢く育てる暮らし方」陰山英男 著(学研教育出版)