寒い日も元気に外遊び! 「知育」をしたいのなら公園に行こう!
寒いとどうしても屋内にこもりがちになるもの。しかし、大人が「寒いから……」と外出を渋っていると、子どもも外で遊びたがらなくなり、運動不足になってしまいかねません。屋外での遊びは、まさに学びの宝庫。子どもたちは楽しく遊ぶ中で、小学校以降の学習の土台となるような知識や理解を深めていきます。寒さに負けず、子どもと一緒に外で遊びましょう!
公園は「知育」をするのにはぴったりの場所
「知育」というと、文字や数などのお勉強を思い浮かべるかもしれません。確かに、それらも知育ですが、屋外で体を動かしながら学べることもたくさんあります。机上のお勉強よりも、遊びの中で強い興味をもって学んだことのほうが実感を伴った深い理解につながることもあります。ここでは公園などの屋外でできる知育遊びをご紹介します。
◆落ちているもので数のお勉強をしよう
どんぐりや松ぼっくり、貝殻、落ち葉、石……子どもは屋外に落ちている自然物に強い興味を示すものです。子どもがたくさん拾い集めたがったら、数の勉強につなげてはいかがでしょうか。「1、2、3……」と一緒に数えてあげて、10個ずつまとめて置けば、10のまとまりの理解につながります。「2つと3つを合わせたら、いくつになった?」などと、簡単な足し算や引き算をしてみてもいいでしょう。遊びの中で具体物を通して数の概念を理解しておくと、あとになって数字を使って学習する際にスムーズになるはずです。
◆大人も一緒におままごとやお店屋さんごっこを楽しもう
性別にかかわらず、おままごとやお店屋さんごっこを好む子どもは多いものです。思い切り運動をさせようと思って公園に連れて行ったのに、いつの間にかおままごとになっていた……というケースも多いようです。確かに、木の実や石、葉っぱ、砂など、たくさんの自然の素材がある公園は、おままごとやお店屋さんごっこにはぴったりの場所。子どもがいろいろと拾い集めて「これがお金で、これがお野菜で……」などと始めたら、大人も真剣に付き合ってみましょう。
その際のポイントは、子どもに言われるがままに従うのではなく、イメージが広がるような働きかけをすること。例えば、「何が欲しい?」と聞かれたら、「イチゴとバナナを2つずつお願いします」など少し難しいオーダーをしてみたり、「このパンに合うのはバターですか、それともジャムですか?」と聞いてみたり、子どもに考えさせる言葉をかけるのがポイントです。そうすることで、子どものイメージが膨らんで、遊びがどんどん広がっていきます。
◆植物や昆虫、鳥などの種類を調べよう
街中の公園でも、意外とたくさんの種類の植物や昆虫、鳥などが見られます。雑草にも一つひとつ名前があって、よく見ると、小さいながらも可憐な花を咲かせているものがあったりもします。そこで公園にポケットサイズの図鑑を持っていって、子どもと一緒に調べてみてはいかがでしょうか。スマートフォンの図鑑アプリも便利です。身近な自然に目を向けて、小学校以降の理科に関心をもつきっかけになるに違いありません。大人にとっても新たな発見の連続になるはずです。
◆他の子どもとのかかわりを通して社会性を育てよう
たくさんの子どもが集まる公園は、社会性を育むのには格好の場所です。できるだけ他の子どもとのかかわりをもたせるとともに、社会のルールを教える機会としましょう。例えば、子どもがブランコを譲ろうとしないときは、「変わりなさい!」と一喝するのではなく、「あの子がずっと待っているよ。あと5回遊んだら代わってあげようか」などと、他の子どもの気持ちを理解できるような言葉をかけましょう。
他の子どもが持っているおもちゃで遊びたがることも多々あるものです。そんなときは、「あれはお友だちのおもちゃだよね。勝手に使ったらいけないよね。遊びたいのなら、『貸して』と言ってみたら?」などと、ルールを教えるようにします。
また、遊具やおもちゃの取り合いなど、ちょっとしたトラブルがあったときは、子どもどうしで解決させるのが理想です。相手の保護者の考え方にもよりますが、すぐには介入せずに、しばらく見守ってあげる態度もときには大切です。