-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 心とことば
1歳9ヵ月ごろから言葉がうまく出なくなりました。以前よりもひどくなっているように感じます。
2歳1ヵ月の女の子ですが、ここ2ヵ月くらい前から言葉がうまく出なくなりました。
いつもは「しまじろ~」と元気に言っていたのが、「しししししまじろ」、「キキキキティちゃん」「ププププーさん」と言っています。最近、言葉も増え、急いで相手に伝えたいという気持ちが先に出てしまって、焦っているようにも見えます。
私が「ゆっくりお話ししていいよ」と声を掛けると、つまずいた言葉は言わなくなって、指を差して「あれ」「これ」と言うようになりました。2ヵ月前よりも、確かにひどくなっているように感じます。
人から、親の愛情不足だと言われます。妊娠しているわけでもありません。これから私はどのように対応していけばいいでしょうか?
親の愛情不足ということは決してありません。ゆったりとした雰囲気の中でお話ができる環境をつくってあげるとよいでしょう。
言葉が急速に発達してくる時期ですね。特に出しにくい音があるわけではなく、スムーズに言葉が出てこないのでしょう。確かに相手に早く伝えたくて焦ってしまい、言葉がうまく出てこないということはよくあります。
家族に早口の人がいると家族同士の会話のテンポが速くなりますので、それに合わせて話をしようとすることがあります。またきょうだいがいる場合などに、先に言われてしまうのがいやで焦って話そうとすることもあります。
このようなことがなくてもお子さんに話しかけるときはゆっくり話すよう心がけましょう。言葉だけではなく生活の中でもせかすことがないよう注意なさるとよいでしょう。ゆったりとした雰囲気の中で、おうちのかたが絵本の読み聞かせをしたり、話しかけをしてあげるとお子さんの気持ちも落ち着いてきます。
また、おうちのかたが言った言葉をまねしてスムーズに言葉が出ることもあります。
じょうずにお話ができたという成功体験を多くしてあげましょう。「じょうずにお話ができるかしら」と心配になる気持ちはわかりますが、お子さんはおうちのかたの表情や一瞬の緊張感を敏感に感じ取ることがありますので、お子さんと向き合ったときはおうちのかたが緊張しないことが大切です。
話しづらくて「あれ」「これ」の指差しであっても、そのときはおうちのかたが「しまじろうね」などと代わりに言ってあげましょう。
おうちのかたの愛情不足ということは決してありませんので心配しないでください。お子さんの自信がつけばきちんとお話ができるようになりますので焦らず見守ってあげましょう。