体や脳の発達を促す!外遊びにはこんなにメリットがあった!
お子さまとどのくらい楽しく外で遊んでいますか?実は、「知育」に効果があるのではないかと注目されているのが、外遊びなのです。
保護者のかたの幼児期よりも、お子さま世代の体力の方が低下している原因として、外遊びの減少ではないかとの考察もされています。また、幼児期に戸外で思いきり走ったり、ボールで遊んだり、遊具に上ったりなど、体を思い切り動かすことで、脳の前頭前野が成長し、脳の発達に良い影響を与えることも分かってきました。
そこで、外遊びのメリットと、より効果的な外遊びのポイントをご紹介しましょう。
外遊びにはこんなにたくさんのメリットが!
外遊びとひと口に言っても、その内容は多種多様。走ったり、ボールで遊んだり、すべり台で滑ったり、何でもOKです。
実は、その多様さがポイントなのです。いろいろな動きをして、そのときどきでたくさんの経験をし、考えることでたくさんのメリットが生まれるのです。
◆体の発達を促す
さまざまな動きを経験することで、体の筋肉がバランス良く鍛えられるとともに、心肺機能、骨の形成などの発達にも良い影響を与えます。また、疲れるまで遊ぶことで体力がつきますし、夜しっかり眠ることができるので、健全な生活リズムを保ちやすくなります。
◆脳の発達を促す
興奮したり、興味をもったりして、思いっきり体を動かすことで、あらゆる神経が刺激されて脳の前頭前野が活発に働きます。前頭前野は意思や集中力、がまんする力をつかさどるところです。幼児期に前頭前野を活発に働かせることは、お子さまの精神的な落ち着きや集中力につながります。
◆体と脳の発達が精神的成長、学習能力向上につながる
小学生に、毎日継続して身体運動を行った結果、学力の向上が見られたという実験結果も出ています。大人も、仕事で疲れたときに軽く体を動かすことで、頭がスッキリすることがありますよね。つまり、体を動かすと脳に刺激を与えることができるのです。
◆コミュニケーション能力向上にもつながる
公園や遊べるスペースにはさまざまな年代のお子さまがたくさん遊んでいます。初対面でも楽しくみんなで遊ぶことで、積極性やコミュニケーション力が身につきます。ただし、恥ずかしがりのお子さまの場合、無理に「一緒に遊んでくれば」と言わないようにしましょう。緊張して楽しく遊べなくなってしまうことがあります。
外遊びとは具体的にはどんな遊び?
体を動かすことが苦手な保護者のかたは、外遊びに毎日付き合うのが大変と思っているかもしれませんが、そんなにがんばらなくても大丈夫です。
お子さまと一緒に公園に出かけて、お子さまが思いつく遊びの中の、可能なものだけ一緒に楽しむだけでOKです。公園の遊具で好きなだけ疲れるまで遊ぶだけでも、握ったり、上ったり、すべったりとさまざまな動きをしているのです。自然と室内遊びに比べて体を動かすことが多くなるため、お子さまの新陳代謝を促すといった効果が期待できます。
また、暑い日や寒い日で、公園まで行きたくないときには、お散歩でいつもより長く歩くだけでも効果があります。歌ったり、お話ししたりしながら歩きましょう。時間があれば、お子さまが興味をもった石や葉っぱ、虫などについて話してみてください。より楽しく歩くことができ、知育につながります。
お子さまの興味・好奇心を尊重することが大切
外遊びをさせる際のポイントは、「楽しく」です。保護者のかたはついさまざまな効果を期待して、「ボールで遊ぼう」「のぼり棒を上ってみよう」など、口を出してしまいがちです。しかし、保護者がすすめたものでも、お子さまが興味をもてなければストレスになってしまいます。
楽しいと思うことで、脳内ホルモンであるドーパミンがたくさん分泌されます。これにより、脳内ネットワークが成長するのです。外遊びはあくまでも「遊び」です。お子さまの興味・好奇心の向くままに遊ばせてあげましょう。
また、外で遊ぶということは危険な場面に遭遇する可能性があることを認識しておきましょう。つい、保護者のかたどうしの話に夢中になってしまい、お子さまがジャングルジムから落ちてしまったことに気がつかなかった、などの事故が起こらないように目を離さず見守っていてください。
事故の他には、虫刺されや日焼けなどにも注意が必要です。虫が多い草むらなどで遊ぶ場合や夏の時期には、虫よけスプレーを使う、長袖の服を着せるなどの対策も行いましょう。
親子でたくさん遊んで、たくさん笑うのがポイントです。お子さまの成長だけではなく、保護者のかたの運動不足とストレスの解消にも効果的ですよ!