「夜尿症」ではない・・・小学生のおねしょ対処法

「小学生にもなっておねしょ?」と、お子さまのおねしょを不思議に思ったり、叱ったりしてはいませんか? おねしょは本人を責めても治まるものではありません。身体の成長や心理状態によっては、小学校高学年になってもおねしょをする場合があります。頻度は高くなくともおねしょがぴたっと止まらない、と悩んでいる保護者のかたは、もう少し肩の力を抜いておねしょに対処していきましょう。


小学生になってもおねしょをすることはある

 まず、「おねしょ=幼児(小さな子ども)」という構図が頭の中にあるのであれば、一度すっかり取り消したほうがいいかもしれません。もちろん膀胱の成長につれ、おねしょの頻度は落ちますが、怖い思いをした日におねしょをするということがあるように、おねしょは精神の状態と密接な関係を持つデリケートなものなのです。とても疲れていて眠りが深ければ尿意があっても目覚められないこともあり、小学生になってもおねしょをしてしまうことはあります。これは叱っても改善するものではありません。

 

 

おねしょをしてしまったら自然に受け流す

 子どもがおねしょをしてしまったら、叱るのではなく、おねしょをしてしまった場合はどうするのか、どう片づけたらいいのかを説明するようにしましょう。親に伝え、ある程度自分で処理することができれば問題ないのだと安心させてあげてください。着替えたものをきちんと片づける、シーツをはがしてまとめておくなど、小学生にできる限りのことで十分です。

 

ここで叱ってしまっては、おねしょをしたことを隠すようになってしまいます。隠したところでおねしょはばれてしまいますから、今度は隠したことを叱らなければならない…悪循環に陥ってしまうだけなのです。おねしょのない兄弟、姉妹と比べるようなこともやめましょう。

 

 

「ちょっと漏らした」程度のことなら「なかったこと」のようにふるまって

 週に1度の頻度が長らく変わらない場合には、「夜尿症」という何らかの身体的・精神的原因による病気であることもあります。夜尿症の可能性が高いと考えられたら医師に相談するのもひとつの方法です。

 

しかし、一時的におねしょが増えたり、おねしょをしない日が続くこともあるなど、体調や気候、睡眠時間、摂取した水分量などによって頻度や量が左右される場合には、焦らず待つことが最良の対処法ということもあります。
おねしょは、ある程度あってもいいことだという認識を家族全体で持つようにしましょう。
また、たとえば、パジャマと下着が濡れた、シーツが湿った程度のおねしょなら、「おねしょ」というキーワードを出さずに対処してみてください。子どももすっと気が軽くなります。

 

寝ることや朝起きることに恐怖心をいだかせないことが重要です。「別に大丈夫だよ、着替えたら朝ごはんを食べよう」と、ぜひ笑顔で伝えてあげてください。

 

 

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