おねしょがなかなかおさまらない…おねしょを叱ってしまってはいませんか?

幼稚園に入ったのにおねしょをするなんて…。そんなふうにおねしょをしたお子さまを叱ってはいませんか?「おねしょをしなくなるように」と願って叱っているのであれば、それはまったくの逆効果になっている可能性が大きいと考えましょう。直接叱らなくても、怪訝な顔で濡れたシーツやお布団を片づけている姿を見せてしまっていないでしょうか。子どものおねしょへの対応を改めて考えてみましょう。


自分でコントロールできるものではないことを叱っても意味はない

 ご自身が子どものころ、おねしょをしたことで叱られたり、「おねしょは恥ずかしいもの」と考えさせられたりした経験がある方もいるかと思います。「おねしょはしてはいけないこと、恥ずかしいことだから、がんばってしないようにしよう」そう考えさせる目的があったのでしょう。しかし、最近ではそのようなプレッシャーを与えることは逆効果とされ、かえっておねしょ卒業を遠ざけてしまうと考えられています。

 

おねしょとは、寝ている間におしっこが出てしまうもの。決して本人がわざとしているわけではありません。がんばってどうにかなるものではないのです。それなのに責められてしまうと、「またおねしょをしたらどうしよう?」「おねしょをしてしまう自分は悪い子なんだ」という不安や自責の念が積み重なり、逆におねしょを招いてしまう可能性もあるのです。

 

 

「おねしょ」というキーワードを生活から削除してみよう

 特に叱ったり注意したりはしていないのに…という方は、寝る前に「おねしょをしないように」といった話ばかりしてしまっていないでしょうか。「お茶を飲みすぎるとおねしょしちゃうよ」「ちゃんとトイレに行かないとおねしょしちゃうよ」と、「おねしょ」というキーワードが何度も登場するのも、いつの間にか子どもにプレッシャーを与えてしまうことになっているかもしれないのです。

 

「お腹が冷たくなっちゃうから、お茶は飲みすぎないようにしようね」

「ちゃんとトイレに行って、すっきりしてから気持ちよく寝ようね」

 

こんなふうに表現を変えるだけで構いません。おねしょを忘れてしまうことが、結果的におねしょを早く落ち着かせることになると考えましょう。

 

 

少しでもおねしょの処理が楽になる方法を

 とはいえ、おねしょが重なると洗濯をしたりお布団を干したりと大変なことが多く、多少イライラしたり、焦ったりしてしまうのは仕方ありません。おねしょはいつか卒業できるものと信じて、防水シーツを利用する、バスタオルを敷いておく、「これは汚れてもいい布団、おねしょが終わったら買い替える」と決めておくなど、少しでも気持ちが楽になるような工夫をしましょう。

 

子どもが成長すれば、たくさんの量のおしっこを溜める力もきちんとついてきます。あくまでこれは期間限定のこと。焦らず、焦らせず、で対応していきましょう。

 

 

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