きょうだいげんかの原因は家庭外にある場合も? 専門家が対応を解説

きょうだいげんかの原因は家庭外にある場合も? 専門家が対応を解説きょうだいげんかは人間関係の築き方を学べる重要な場だが、保護者の対応によっては、子どもの中にしこりを残し、そのために大人になってからもきょうだい関係がぎくしゃくしてしまうこともある。東京学芸大学の岩立京子氏に、上手なかかわり方について聞いた。

 

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きょうだいげんかへの対応にも正解はありません。大切なのは感受性と応答性です。子どもの様子を見て、何をしてほしいのかをとらえ、対応の仕方を調整していきましょう。

 

(1)けんかのルールを決めておく
相手にけがをさせるような暴力は論外です。一定のルールを決めておけば、ルールを破った時、破りそうになった時に、保護者が介入する基準にもなります。

 

(2)保護者が介入する場合は、互いを尊重する態度で明らかにどちらかにけんかの原因があり、一方の力や立場が強い場合には、保護者が介入したほうがよいでしょう。そのうえで、両者の話を聞きます。この時、どちらかに肩入れをするのはNGです。言いたいことを聞き、双方に伝える役に徹します。

 

(3)小さい子どもでもいけないことはいけないと叱る
上の子ばかりに我慢をさせるのはよくありません。下の子が故意にしたことではないとしても、上の子の前で下の子を叱ってください。上の子のプライドが保たれ、自尊心が満たされます。

 

(4)叱ったあとは、親から歩み寄る
子どもは未熟なのですから、悪い行為を叱っても、次のチャンスを与えることも大切です。親のほうから声をかけ、仕切り直しをしましょう。

 

(5)子どもの欲求をそれぞれつかんで対応を
上の子ならば、認知的にも発達しているので言葉で認められたいと思っています。欲求に応じてあげるときょうだいへの不満が小さくなっていくでしょう。

 

(6)けんかが多い原因は家庭外にある場合も
幼稚園で友達におもちゃを横取りされてばかりいるために、きょうだいにその不満をぶつけていたというケースもあります。外での子どもの様子をつかみましょう。

 

(7)時には気分転換をして、親子ともにリセット
児童センターなどに出かけてみてはどうでしょうか。家庭とは違う場で過ごし、違う人と出会い、違う遊びをする。そうすることで心に余裕が出てきて、子どもに優しくなれますし、子どもも思いっきり遊んで欲求が満たされます。

 

出典:幼児期のきょうだいげんかへのかかわり方【後編】しこりを残さない対応のポイント -ベネッセ教育情報サイト

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