住宅事情が伝統行事に影響 端午の節句はいま

ベネッセ教育情報サイトでは、年少~高校生の男子の保護者を対象に、端午の節句に関するアンケートを行った。あと数日で5月5日、子どもの日は端午の節句でもある。男の子の成長を、それぞれの家庭ではどのように祝っているのだろうか。(アンケート期間:2014/3/19~2014/3/25 回答者数:1556名)

 


住宅事情が伝統行事に影響 端午の節句はいま

 

端午の節句といえば、五月人形とこいのぼりが付き物、特に、空にはためくこいのぼりは印象的です。しかし、家庭での所有率は42.2%と、半数を下回る結果に。広く親しまれている割に、普及はいまひとつのようです。飾る場所は、「庭」や「ベランダ」という回答が大半を占めていました。飾る場所があったとしても「風が吹いた時、こいのぼりがアンテナや隣家などに引っかかってしまうことがわかり、飾っていません」といった声もあり、こいのぼりを理想的に飾るには広い場所が必要なのか、なかなか実現は難しいのが実情のようです。

 

五月人形についてはどうでしょうか。こちらは、持っているという回答が67.7%と、こいのぼりよりは所有率が高いようです。しかし、女の子のいる家庭のひな人形の所有率と比較してみると、20%近くも少ないことがわかりました。「毎年飾りますか」という質問に対しても、ひな人形より10%以上少なく、ひなまつりよりも飾り付けを省略する傾向があるようです。「おひなさまに比べると飾りが地味で、忘れそうになります」というコメントもありました。

 

五月人形で一番人気なのは、10万円台の兜(かぶと)飾りでした。五月人形以外にも、破魔弓や太刀、張り子の虎といったものから、中には「鯉のぬいぐるみ」といったユニークな意見もありました。全体的に「コンパクト」であることが人気の要因になっているという、現代的な事情が垣間見えました。

 

出典:「地味」は「質実剛健」のあらわれ? 端午の節句 -ベネッセ教育情報サイト

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