知りたい!「イマドキの習い事」事情
現在、子どもの70%以上が何らかの塾や習い事に通っているという、文部科学省の調査結果があります。「子どもが興味をもったことは習わせたい」というかたもいれば、「親が勧めた習い事に通わせている」というかたもいらっしゃるでしょう。また、いろいろとチャレンジさせてみたいけれど、費用が心配…というかたも多いのではないでしょうか。
「イマドキの習い事」事情を、さまざまな統計をみながらひも解き、お子さまの習い事について考えてみませんか?
人気の習い事1位は「スポーツ」
人気の習い事はスポーツのようです。平日は「スポーツ」と「塾」がほぼ同数で1位、3位が「楽器演奏」。休日は1位「スポーツ」、2位「塾」、3位が「楽器演奏」となります。
平日は主に勉強、休日にスポーツをするというのが主流になっているようです。そのほか、平日は「習字」や「外国語」が4位と5位に入っており、塾以外の学びの習い事も人気であることがわかります。
参考:
文部科学省調査結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2/003/siryou
/06021701/002/007.htm
費用は? 月謝だけではない目に見えない費用にも注意
習い事(塾など勉強以外)の費用は、小学校低学年で月平均6,444円、小学校高学年で月平均6,244円と微減しています。一方、塾の費用は、小学校低学年で月平均11,988円、小学校高学年で18,472円と増加しています。低学年から高学年にかけて、習い事の割合が勉強以外から勉強にシフトしていく傾向にあるのかもしれません。
また、スクールや教室へ行く際は「徒歩」や「自転車」という回答が一番多いのですが、「電車やスクールバスを利用」「親の車で送迎」という子どももいます。交通費も含め、習い事には見えないお金がかかることも、知っておきましょう。あらかじめ把握したいという場合は、習い事をしているご家庭に話を聞いておくとよいでしょう。
参考:
文部科学省調査結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/08/__icsFiles
/afieldfile/2009/03/23/1196664.pdf
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2
/003/siryou/06021701/002/007.htm
習い事は忙しい!? 子どもの本音は?
平日、学校が終わってから習い事に通う子どもはたくさんいます。帰宅時間のトップは「午後6時~7時」が23.0%でトップ。「午後9時~10時」が17.7%、「午後10時以降」が9.9%で、なんと午後9時以降に帰宅する子どもが27.6%もいるという結果になっています。※ただし、調査対象は小学生が7割、中学生3割を含みます
帰宅時間が親と変わらない…となると、小学生の子どもにとっては、かなりハードといえるかもしれません。
一方、「塾や習い事が楽しいか?」という質問に対しては、「楽しい、とても楽しい」が約63%、「あまり楽しくない、楽しくない」という回答が約8%という結果になっています。「楽しい」と答えている子どもが多いのですが、「スポーツは楽しいけれど、塾は楽しくない」という本音もあるようです。
参考:
文部科学省調査結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/08/__icsFiles
/afieldfile/2009/03/23/1196664.pdf
始める前に親子でルール作り!大事なことを身につける場にしよう
好きなことを見つけたり、新しい才能を伸ばしたり、スキルを伸ばしたりできる習い事から得るものはたくさんあります。しかし、習い事にはお金がかかり、送迎やお弁当作りなど、親の手がかかるのも事実。
また、習い事を始めても、本人がいやになることもあるでしょう。一方親は、せっかく始めた習い事だから何かしら身につけてほしいと思うのも本音です。「自分がやりたいと言ったのでしょう」「お母さんが無理矢理習わせたんだ」などと親子喧嘩にならないよう、始める前に親子でしっかりと話し合っておきたいものです。
ピアノを習うなら家でも毎日15分必ず練習を続ける、一度始めたら小学生の間は辞めないなど、親子でルールを決めておくのもよいかもしれません。学校では学べないことを身につけられる習い事。お子さまが楽しく通えるよう、「いつも見守る」「応援する」など、家族のサポートも大切なのではないでしょうか。