家で過ごすこどもたちの心のケア 新型コロナウイルスによる影響(幼児/小学校低学年)ベネッセ教育総合研究所が子どもの生活・学びの困りごとに応えるシリーズ(4)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐための休校・休園措置により、子どもたちが長い時間自宅で過ごさなければならない状況や、自宅の周りに遊びに行きたくてもいけないという状況が起きました。子どもたちのストレスや不安を心配される保護者のかたもいらっしゃると思います。ベネッセ教育総合研究所が運営するインターネット上の「子ども学」の研究所『チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)』では、支援してくださっている専門家の方々に、健康・学び・遊びをテーマに、正しい知識や対処法をうかがっていきます。
6回にわたり、医学博士であり、CRN所長とベネッセ教育総合研究所常任顧問でもある榊原先生による健康面に関するお話をお届けしていきます。

とくに乳幼児など小さな子どもの場合は、新型コロナウイルスという恐いウイルスが存在するということを理解することは難しいです。ですから、外に出られなかったり、友達と会えなかったりということが、大きなストレスになっていることと思います。加えて、保護者のかたが不安でいつもと違う様子であれば、それもストレスの一因になり得ます。今回は、子どもたちのそのような3つのストレスへの対処法をお話しします。

●ストレス1 外に出られない

「外出自粛」といわれていますが、近所を散歩する、近所の公園にいく程度でしたら、まったく問題ありません。ご家族でマスクをして、例えば家の周りをぐるりと散歩したり、公園に出かけたりするだけでも、お子さんの「外に出られない」というストレスを軽減させてあげられると思います。

●ストレス2 友達に会いたい

年齢にもよりますが、「〇〇ちゃんと遊びたい」「××くんに会いたい」と訴えているお子さんも少なくないでしょう。そういった場合は、オンラインの活用がおすすめです。ビデオ通話アプリなどを活用して、園や小学校のお友達などと話をするだけでも、お子さんのストレスはかなり軽減できるのではないかと思います。

●ストレス3 親がイライラしている

子どもにとっていちばん影響が大きいのが、いちばん身近な保護者のかたの不安です。保護者のかたがイライラしていたり、落ち込んでいたりすると、子どもはそれを敏感に感じ取って元気がなくなってしまいます。なかには大きな不安を抱えているご家庭もあるかと思いますが、その場合演技でもいいので、お子さんの前では不安なところを見せないのがいちばん。“いつも通り”でいることが大切です。

上記記事はベネッセ教育総合研究所が運営するチャイルド・リサーチ・ネット(CRN)に掲載した動画をもとに作成したものです。
チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は「子どもは未来である」という理念を掲げ学際的、国際的な活動を推進する、インターネット上の「子ども学」研究所です。ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。

チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)では、新型コロナウイルスに関する様々な情報も公開中
新型コロナウイルス感染症関連情報
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ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。

プロフィール

榊原洋一

榊原洋一

医学博士。CRN所長。お茶の水女子大学名誉教授。ベネッセ教育総合研究所常任顧問。日本子ども学会理事長。専門は小児神経学、発達神経学特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。趣味は登山、音楽鑑賞、二男一女の父。

主な著書:「オムツをしたサル」(講談社)、「集中できない子どもたち」(小学館)、「多動性障害児」(講談社+α新書)、「アスペルガー症候群と学習障害」(講談社+α新書)、「ADHDの医学」(学研)、「はじめて出会う 育児の百科」(小学館)、「Dr.サカキハラのADHDの医学」(学研)、「子どもの脳の発達 臨界期・敏感期」(講談社+α新書)など。

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