習い事が子どもに合っていないかもと思ったら…

スイミングを始めたけど、行くのを嫌がり泣くようになった。ピアノの練習をさぼりがちになり親子ゲンカが絶えなくなった……。こんなとき、合わないのであれば早めにやめさせた方がよいのか、無理してでも続けさせた方が本人のためなのか、悩みますよね。子どものタイプ別に、その対応について考えてみたいと思います。

習い事を始めたけども泣いてばかりの場合

習い事を始めたばかりならば、お子さまが慣れるまでもう少し様子を見るようにしましょう。特に幼児の場合は緊張や不安があってもそれを上手に言葉にできず、解消する方法もわからないため、泣いてしまうことがあります。泣いているからすぐ合わないと考えるのではなく、「ママが見えなくなるのが嫌なのかな?」「(スイミングなら)お水に顔をつけるのが怖いのかな?」と子どもが嫌がる理由を推測してあげるのです。そのうえで、先生と相談しながら、解決策を見つけていきましょう。不安はささいなことであることもしばしば。解決できれば、すぐに楽しめるようになるはずです。

教室では楽しそうだけど、家庭での練習を嫌がる場合

教室で楽しめているのであれば、ぜひ練習での楽しみも見つけてみましょう。
例えば、小さな子どもであれば、1ヵ月分のスタンプカードを作ってみてはいかがでしょうか。練習したら1つスタンプを押し、スタンプがたまればごほうびをあげるというようなシステムを作り、毎日の練習を習慣化するのです。また、保護者のかたが習い事を一緒に楽しむのもよいでしょう。ピアノであれば、お子さまの教本を自分が弾いてみるのです。「お母さん、下手ね。私が弾いてあげる…」となれば、しめたものです。他の習い事でも「練習しなさい!」と言うよりも、保護者のかたが「おもしろそうだね」「楽しそうだね」と興味をもってあげることで、子どももますます興味をもって取り組めるはずです。

一生懸命やっているけど、なかなか上達しない場合

ピアノやスイミングなどは成果がわかりやすいため、きょうだいや友だちと比較しがちですが、本人が楽しめているのであれば、ぜひ続けさせてあげてください。早く上達することだけが習い事の意義ではなく、子どもがストレスを解消できたり、先生や学校外の友だちと話す貴重な場でもあるからです。また、継続することで忍耐力や集中力などが磨かれ、子どもの自信にもなるはずです。

自分からやりたいと言ったのに、やめたいと言われた場合

やめたい理由についてお子さまと話し合ってみましょう。習い事そのものは好きだけど、気の合わない子がいる、先生と合わないといった理由も考えられます。その場合は、違う曜日に通う、教室を変えることもできるので、まずは理由を明らかにします。

習い事そのものが「合わない」という場合でも、いきなりやめるのではなく、いったんお休みしてはいかがでしょうか。ただ、時間をかけて考えてもやめたい気持ちが変わらず、保護者のかたがその理由を納得できるのであれば、やめてもよいと思います。お子さま自身がどうしてもやめたいというのに、無理に続けさせてもよい結果にはなりません。子どもの得意な分野を発見するチャンスとポジティブに考えてみてはいかがでしょうか。

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