プレ保育ってどんなもの?
プレ保育とは、一部の園が未就園の親子を対象に、「園を知ってもらう」「環境に慣れてもらう」「子育て支援をする」ことなどを目的に実施している取り組みです。
登園頻度や実施内容は園によってさまざまで、数カ月に1回のところや週に数回のところもあります。
利用するおうちのかたの目的もいろいろ。大きく分けると「環境や体験に慣れてほしい」「この園に入りたい」「家庭でできない体験をさせたい」などがあるようです。
目的別アドバイス
プレ保育を利用するならば、ご家庭の目的に合った園を選びたいものですね。プレ保育を利用したことのあるおうちのかたに、目的別のアドバイスを聞いてみました。
■環境や体験に慣れてほしい
・家から通いやすさがポイントなので、家に近い園から試すのがおすすめ。
・人見知りや引っ込み思案な子どもは、少人数のクラスの方が先生の目が行き届いて慣れやすいかも。
■この園に入りたい
・プレ保育でも制服の購入が必要な園もあって、思ったよりお金がかかることがあるので、事前に確認しておいた方がいいかも。
■家庭でできない体験をさせたい
・子どもが興味をもたないときは無理に参加させない方がいいですよ。園そのものにマイナスイメージをもってしまうので。
先輩ファミリーの体験談
プレ保育では具体的にどんなことをするのかという点も気になりますね。
お子さまが2歳のときにプレ保育に参加したAさんに、詳しい内容を聞きました。プレ保育の内容や頻度は園によって違いますので、ひとつのケースとして参考にしてくださいね。
Aさんがプレ保育を利用したのは、入園させたい園の人気が高くて、プレ保育に通っていないと入園できないような園だったため。
その園のプレ保育は、週1回の登園。前期は親子同伴で、後期は親から離れて活動するというもの。
前期は毎週楽しく通っていましたが、後期に入っておうちの人と離れて活動するようになると、登園時に大泣きすることが続きました。子どもに泣かれるとつらいものですが、先生やお友だちと楽しく過ごすうちに、だんだんと泣かなくなり、その姿に成長を感じたそうです。
プレ保育を利用してよかった点は、お友だちと一緒にトイレに行くので、おむつはずれをスムーズに進められたこと。また、お子さまと離れている時間は、ほかの保護者と育児についていろいろな情報交換ができて楽しい時間を過ごせたことなどがあるそうです。
「できるだけ先生とコミュニケーションをとって、子どもの様子をたくさんお話しするといいと思います」とAさん。
最後に、Aさんが利用したプレ保育のある一日のタイムスケジュールをご紹介します。
9:30 登園
歩いて園へ。子どもは園の専用バッグを背負うので、園に行くという気分が高まります。
9:45 朝のしたく
コップ袋、タオル、帽子の順に自分のロッカーのフックにかけ、おたより帳に出席シールを貼ります。
10:00 先生と、手遊びと紙芝居。
季節に合ったものを作る工作タイム。
11:00 自由活動
園の遊び道具を自分で選び、先生やお友だちと自由に遊びます。
11:30 おやつと外遊び
園で用意されたおせんべいやクッキーを食べます。
その後、園庭で先生と外遊び。
12:00 帰宅
いかがでしたか? プレ保育の概要が少しイメージできたでしょうか?