保育士ってどんな職業? どうすればなれる?
世の中にはたくさんの職業があります。どんな仕事内容で、どういう人が向いているのか知っておくことは、自分の可能性を広げるためにも、大いに役立つでしょう。今回は「保育士」を取りあげます。
保育士とは?
「保育士」の仕事は、保護者の代わりに子どもたちのお世話をすることです。主な職場は保育所ですが、乳児院、児童養護施設、母子生活支援施設、知的障害者施設などで働く人もいます。
子どもたちの身の回りの世話をしながら、社会で暮らしていくために必要なことを教えていくのが仕事です。また、保護者に保育に関する指導を行うことも大事な仕事です。
保育士の仕事の内容
保育園など、所属している組織のカリキュラムに従って、子どもたちと一緒に遊んだり、身の回りのお世話をしたりするのが仕事内容です。単に子どもの相手をするだけではなく、遊びや日常生活を通じてご飯の食べ方やトイレの仕方など、生活に必要なことを教育しなくてはなりません。また、預かっている子どもの保護者に、子どものしつけ方を教えたり、相談に乗ったりもします。
保育士になるために必要な資格
保育士になるための方法は、大きく分けて二つあります。一つは、保育科や児童学科、幼児教育学科など、保育士養成課程のある大学、短大を卒業することです。
そしてもう一つの方法は、各都道府県が実施している「保育士試験」に合格することです。2013年度の保育士試験は、受験者数5万1055人に対して合格者は8905人。合格率17.5%の狭き門です。
保育士試験を受験するためには、さまざまな形での受験資格があります。受験資格があるかどうか、事前によく確認しておきましょう。たとえば、「2年以上在籍し、62単位以上修得済み」であれば大学を中退していたとしても受験資格があります。
保育士の将来性は?どんな性格の人が合っている?
「働く女性」が増えているという社会の変化もあり、子どもを安心して預けられる保育所と、そこに勤務する保育士は、多くの人々にとって欠かせない存在になっています。保育士には、子どもの気持ちを理解する優しさ、元気いっぱいな子どもについていくための体力も求められます。また、音楽や図画工作などで遊びながら指導するスキルも必要です。
近年では、幼稚園と保育園の機能を一つにまとめた「認定こども園」も増えてきているため、幼稚園教諭の免許を取得する保育士も多くなっています。