元Jリーガーがサッカー上達法をアドバイス! 秘訣は「浮いたボールのコントロール」
サッカーのワールドカップ開催の話題で、部活動や習い事でサッカーにいそしんでいる子どもたちは、いつも以上にやる気も高まっていることだろう。そこで、元Jリーガーの中里宏司氏に、身に付けておくとパスやシュートの時に役立つという「浮き球のコントロール」について、効果的な練習方法と具体的なポイントを伺った。
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1)浮いたボールを頭、胸、もも、足でコントロールしてから、手でキャッチをする練習
体のいろいろな部分をクッション代わりに使って、飛んできたボールの勢いを吸収することで、自分の思う通りの場所にボールを持っていきます。
2人1組で3~4メートル離れて立ちます。1人がボールを相手に投げ、もう1人がそれをトラップ(ボールを止めること)してから地面に落ちる前に手でキャッチします。体のどんな場所でトラップする時も、ボールの勢いを吸収することが大切です。
【浮き球をコントロールするためのポイント】
●胸の場合…少し息を吐き、体に力が入らないようにしてボールの勢いを吸収する
●ももの場合…なるべくももの上のほうで、ももを少し後ろに引きながらボールの勢いを吸収する
●頭の場合…ひざを曲げ、頭を少し後ろに引きながらボールの勢いを吸収する
●足の場合…足を少し後ろに引きながらボールの勢いを吸収する
2)浮き球を頭、胸、もも、足でコントロールしてから、手でキャッチせずに相手にパスをする練習
2人1組で3~4メートル離れて立ちます。1人がボールを相手に投げて、もう1人がそれをトラップし、落ちてきたボールがはずまないように足でコントロールして、相手にパスをします。ボールを自分の足元にピタリと落とせれば、パスがしやすくなります。
【浮き球をコントロールしてパスするためのポイント】
●足の裏などいろいろな場所を使って、できるだけ早くボールの勢いを止める