お食い初めの準備

「お食い初め」にも、いくつか事前に準備が必要なものがあります。すべてをきっちり揃えなければいけないということはありません。ご家庭それぞれのお食い初めがあっていいのです。

 それでも、この記事を読んで「これなら自分で準備できる」と思うものがあれば、ぜひ。

 

 


赤ちゃんのためのお食い初め用の食器は、使い続けられるものを

 昔のお食い初めでは、赤ちゃんのために特別な膳や食器を用意していました。器は漆器で、男の子は外側も内側も赤色で家紋入り、女の子は外側が黒で内側が赤色と決まっています。

 

 本格的なものを用意するとなるとそれなりの出費になりますが、現在は比較的お手頃で可愛らしい「お食い初め食器セット」も販売されています。そのようなセットを記念として購入し、雰囲気を盛り上げることもできます。

 

 昔ながらの決まりにはこだわらず、その後離乳食を食べさせるにも便利な食器セットなどもあります。「どうせなら長く使えるものを」という考え方は、とてもいいのではないでしょうか。

 

 

石はあってもなくてもいいけれど、せっかくだから意識して探しておこう

 丈夫な歯が生えてきますようにとの願いを込めて、箸に触れさせるための「石」。「歯固めの石」と呼ばれます。庭の石ではなんとなく・・・と、特に用意しなかったご家庭も多いようです。

 

 もし「あるといいな」と考えているのなら、普段から「綺麗な石はないかな?」と意識して石を探すのもいいでしょう。人生で「石」を意識する機会などなかなかないものです。お宮参りで参拝した神社の石や、川辺の美しい石など、赤ちゃんに歯が生えてくる日に思いを馳せながら、探してみてください。

 

 

当日の食事には「尾頭付きの魚」か、それに似たもので代用しても

 お食い初めの食事の用意も、きちんとしようとすると少し大変です。

 

・尾頭付きの焼き魚

(鯛がよく選ばれますが、地方によってはホウボウ、イシモチなど)

・ハマグリなどのすまし汁

・煮物

・香の物(おしんこう)

・赤飯や白飯

 尾頭付きの魚を用意するのは、「赤ちゃんの首がしっかりすわりますように」という願いもあるのだとか。尾頭付きの魚が手に入らない場合には、少し大きめの魚や、あるいは魚の形をかたどったお寿司にしたり、オムライスにケチャップで絵を描いたり・・・「それに見えるもの」で代用してもいいですね。ご家族みんなでおいしくいただける一品を考えてみてください。

 

 

倉持鎮子

自身も6歳、10歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。

にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。

 

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